1925年創業の山口硝子製作所の4代目。職人の手仕事による精密なガラス加工で、分析・計測機器など製造している
工場の身近で育った山口さんは、当初、家業を継ぐつもりはなかった。大学卒業後は住友金属鉱山に就職し、営業職として勤務。さまざまな製造現場に足を運ぶ中で、品質への責任感や顧客の要望に応えようとする日本のものづくり企業の姿勢に心を動かされた。「自分もものづくりに貢献したい」と、約4年間勤めた会社を離れ、家業に入ることを決意。
未経験からガラス加工の技術を磨く一方、職人の経験や感覚に頼っていた品質の判断に共通の基準を設け、社内の仕事の進め方も見直してきた。
現在は、精密な研磨技術を生かした「ガラス茶筒」など、一般向けの商品づくりにも挑戦。自社の技術をより多くの人に知ってもらいたいと、職人技を身近に感じられる製品を生み出している。

