京都・東山で110年以上の歴史を持つ銭湯「大黒湯」。
一度は閉業したこの地域の大切な場所を復活させたのが、
新たな店主の竹林昂大さん。
高校時代に始めた自転車旅に夢中になり、やがて全都道府県を走破。旅先で立ち寄る銭湯を通して、地域の人々との交流の楽しさを知る。その後、京都大学へ進学すると、人力車の仕事やイベント企画に打ち込み、人とのつながりを大切にしてきた。
人力車の仕事帰りに通うようになったのが「大黒湯」。地域の人々に愛されるその場所に魅了されていたが、2025年に閉業の知らせを受ける。そんな中、銭湯再生で知られる梅湯の関係者から声を掛けられ、大黒湯の継承を決意。仲間たちと清掃や修繕に取り組み、多額の借り入れを行いながら営業再開へとこぎ着けた。
「お世話になった東山の人たちへ恩返しがしたい」。
そんな思いを胸に、銭湯を通じて人と人をつなぎ、地域の未来を支えるため、若き店主の挑戦はつづく。

