納豆情報をお届けする納豆マガジンの編集長。納豆にまつわるアパレルやショップも運営中。そしてセレクトショップとなる「利口.」の店主である。「利口.」はメインで納豆にまつわるものを置いているほか、古道具・古着といった少しレトロな雑貨なども取り扱う。
村上さんは広島県出身。納豆について、好きではあるが特に思い入れがあるわけではなかった。神戸の大学を出て出版社へ就職し、とある時に納豆巻きについてメニューでいうと「サブ」の立ち位置だが「メイン」になるとどうなる?と考えたことがあった。突き詰めている人はいないが需要はずっとある。バランスが面白いと思い出版社時代に納豆巻きのイベントをするように。人気が出始め軌道に乗ってきたタイミングでコロナ禍に突入し中止になってしまう。時間があるなか、よく考えると納豆の事はあまり知らない事に気づく。知る機会かもしれないとインスタグラムでいろいろな納豆を食べる投稿を毎日行う。その最中でコロナ禍の影響で会社を退職することに。
ずっと何かしらの発信は続けたいと感じていた村上さんは、出版社で働いていた知識を生かし「納豆マガジン」の出版に至ることに。自分の想像を超えて反響が大きく、そこから納豆に関するイベントを行えるように。またあらゆる納豆メーカーさんとのつながりもできたことがうれしかった。そこからは納豆に関する活動が増えていき周りの方から「店舗はないの?」と聞かれていた。当時付き合っていた奥さんが京都出身でたまたまいい場所を見つけてくれたタイミングも重なり晴れて「利口.」がオープン。そのタイミングで京都に移住することに。展望については、もっと海外の人に知ってほしいし、そのためにイベントも開催したいと語った。

