2006年に長岡京市に山本さん夫婦がオープンした「ウニール」。コーヒーを生産量・価値などで区分けしたとき、生産量が最も少なく価値が高い、最上級のコーヒーであるスペシャルティコーヒーを主に扱うお店である。元々、夫がサラリーマン、自身は自然が好きでお花屋さんで働いていたが、ある時、夫が東京でスペシャルティコーヒーと出会い感動する。いつか喫茶店や飲食のお店を開きたいという想いがあった夫が、自分がスペシャルティコーヒーで感動したように皆にも伝えたいという想いからお店のオープンを決意。知子さんもコーヒーの味に感動し、スペシャルティコーヒーのお店「ウニール」をオープン。なかなかコーヒーが売れずに悩んでいたなか、もっと感動を伝える方法としてエスプレッソが必要と考え、エスプレッソを提供するバリスタとして山本さんは働くこととなる。バリスタになったが、味の指標に迷い、おいしいものを提供できているのか不安があった。そんななかバリスタの日本大会があり、そこではエスプレッソの味の審査が行われていると知る。自分の実力を知るために、毎年大会に参加。あるとき「エルディアマンテ」というコーヒー豆を発見し、その豆で2014年の大会に出たところ2位という成績を納めた。同じ製法の豆を使って出場した2018年の大会で見事バリスタの日本一に。「エルディアマンテ」と出会わなかったら優勝できなかったと語る。現在は、店舗の後輩たちが大会で好成績を収めていることを嬉しく思い、優勝ができるようサポートをしていきたいと考えている。