天然染料による手染め、「草木染め」を行う染色家。29歳大手下着メーカーでマーチャンダイザーとして働いている時、エコロジーに関する新商品を考えていた。奈良の染織会社に出向いた際、初めて草木染めに出会う。古着好きという事もあり服を見た時に素敵だと思い、商品として販売することに。34歳で奈良の益久染織研究所に転職。染織会社の社長から「染めは2種類ある。前田雨城のものとそれ以外のもの」とよく聞かされていた。(それほど前田さんの染めは、別格であるという意味)前田雨城さんの個展が福岡で開催されると聞き、師匠が絶賛する草木染めはどんなものだと思い参加。はじめて作品を見た時に驚愕。一つ一つの織りのパワーに圧倒され、思わず涙を流した。35歳の時に独立。「手染メ屋」をオープン。2019年9月から、京都光華女子大学のライフデザイン学科で准教授に就任。若い世代に草木染めの事を知って考えてもらえる良いきっかけとなり、服だけでなく様々なマーケットとして広がりを見せてくれたらと考える。