本の校正・校閲を専門とする(株)鴎来堂の代表。19歳の時、石川啄木の「ローマ字日記」を読んだ際、「海外に行けば日本語の表現の幅が広がるのでは?」と考え世界20か国以上放浪の旅にでる。海外では働きながら生計を立て、オーストラリアでは中古車販売、イタリアでは農業、中国ではカニ漁をしていた。帰国後25歳で上京。引っ越した時、ポストに以前住んでいた夫婦から手紙が入っており、「猫がいなくなったので見つけたら連絡が欲しい」と書いてあった。会って話をした際に、出版社を紹介してもらい編集者として働き始める。そこで校正・校閲に出会い、文字につっこみをいれる仕事があるんだと興味を持ち校閲者へ。27歳で独立。ある日会社のすぐ近くにある本屋が閉店。そこで「本って売れてないの?そもそも本の価値って?」と考えるようになり、本屋「かもめブックス」をオープン。さらに42歳の時に本棚専門店「ハミングバード・ブックシェルフ」をオープン。今後、本を読む人が少しでも増えたらと活動を続けている。