大学生の頃に家業のアルバイトをしたことがきっかけで家業に携わり、山本合金製作所の5代目鏡師として古来製法による和鏡を製作。神社仏閣の鏡の制作や修理にも携わる。「魔鏡」とは鏡面は普通の鏡と変わりないが、強い光を当てて投影すると、文様が映し出されるもの。かつては隠れキリシタンが秘蔵していたことでも知られる。この魔鏡の製作技術は長年途絶えていたが、晃久さんの祖父が復活させた。山本さんは東日本大震災の津波で被災した陸前高田市の今泉天満宮に、御神木が映し出される魔鏡を奉納するプロジェクトに職人として携わった。かつて隠れキリシタンを助けた職人のように、自らも職人の技で社会に貢献したいと考えている。