京都・西陣で能装束や歌舞伎衣装を手がける老舗織元 「佐々木能衣装」で、織師として活躍。
祖母の営む洋裁店に憧れ、小学生の頃には 自らジーンズを縫い上げるなど、幼い頃から手仕事と糸に親しんできた。アパレルの道を志していたが、やがて内装業へ転身。町家の現場に携わる中で、京都に息づく伝統文化への関心が芽生えていく。
転機となったのは、友人に誘われて訪ねた町家。佐々木能衣装の織物工房を見た瞬間、「全身に鳥肌が立つほどの衝撃」を覚え、筒井さんは迷うことなく織師の道へ進む決意を固めた。
手織りによる能衣装などの制作に励む一方で、伝統生地を用いた 蝶ネクタイブランド「KAMIGYO Bowtie」も手がける。伝統を重んじながら、革新も恐れず、西陣織という 京都が誇る伝統文化を守っていきたい、と筒井さんは考えている。

