街を歩いていると、ふと現れるY字路。 当たり前のように通り過ぎてきたその分かれ道に、実は街の歴史や人の選択が刻まれている。街に点在するY字路を丁寧に読み解き、ツアーや書籍を通して紹介するY字路研究家。
京都市出身の重永さんは、幼い頃から父と神社仏閣を巡り、次第に歴史や地理への関心を深めていった。生物学、歴史、地理と興味を広げる中で、大学では歴史地理学を専攻。京都検定1級を史上最年少で取得した経験も、街を見る解像度を高める大きな転機となったという。
大学の授業で地図を読み解く中、碁盤の目とは異なる「道」に気づいたことが、Y字路研究の出発点。形の面白さだけでなく、そこに至る形成過程や、使われ方の変遷にも魅力があるという。ただの分岐点ではなく、人と街が積み重ねてきた歴史から京都の道を見つめ直すきっかけを与えてくれる。

