テレビ番組『きらきん！』について合評

例会ではまず、令和5年度の委員長の再選出を行い、委員の互選で京都大学人文科学研究所教授の森本淳生委員が委員長に選出されました。その後、9月の合評対象番組であるテレビ番組「きらきん！」について各委員が意見を述べました。合評に先立ち、制作担当者から番組について次のように説明を行いました。「毎週金曜日のお昼12時53分から2時25分まで約90分の生放送をしています。2019年の4月からスタートし、「かつみ♡さゆり」という夫婦の漫才コンビが司会を務めています。非常に賑やかでともすればうるさいというお声もありますが、芸能人としてのエピソードより、家庭で起こった身近な出来事や、夫婦の人間関係が感じられるような番組にしたいと思い毎週放送しています。「かつみ♡さゆり」が中心ですが、こちらも漫才コンビの「女と男」というコンビが生中継を担当し、他のコーナーにもレギュラー出演者がおり、賑やかに明るく情報を入れつつも詰めすぎない、余談ありきで番組を制作できたらと思っています。「きらめし」というコーナーは、料理の先生3人が交代で出演しています。ご視聴頂いた回は韓国料理でしたが、家庭料理やスイーツなど、放送時間中の10分ぐらいで完成する、基本的には短く簡単に調理できる料理を紹介しています。生中継に関しては、季節などで注目される場所やお出かけしたくなる場所を選んでおり、今回は夏休み期間中でしたので、お子さんやお孫さんと一緒にお出かけができるように、キャンプやアクティビティができる滋賀県内の施設を紹介しました。スポーツのコーナーも夏休み中ということで、小学生の陸上競技の交流大会を放送しました。また「めざせ京都ツウ」というコーナーがあり、現在は4名の案内人の方をレギュラーにしています。今回見ていただいた「ねねももさん」は京都在住で、インスタグラムで京都のグルメを紹介されています。若い出演者を発掘したい思いと、インスタグラムを使っている若い世代の視聴者獲得も考えて、この4月から新たに加わっていただきました」と説明がありました。委員からは、「番組冒頭や中継先の芸人の話が長い」「毎週番組を制作するご苦労がうかがえる」「番組内でのさゆりさんの対応力が素晴らしい」「料理のレシピ動画をすぐにアップロードすると、その日の献立に役立つのではないか」「中継先の中でサウナから出てすぐに湖に飛び込む場面では、『安全に配慮して行っています』などテロップで注意喚起する方が良い」「スポーツ人口が減る中で、小学生のスポーツを取り上げたのは良かったので、長い時間で紹介してほしい」「かつみ♡さゆりの進行が安定していて、奮闘している感じが伝わる」「スタジオ内のスタッフの笑い声が気になる」「試食リポートをするならきっちりと視聴者に内容が伝わるようにしてほしい」「SDGsに関連した料理コーナーではあったが、野菜を使い切るというだけでは少し弱い」「スポーツ大会にも少子化、コロナ禍、教員の働き方改革が影響していることを感じた」「若い人を起用して同じ世代の視聴者が増えていけばよいと思う」「コロナや大人の事情でこどもたちの活動が縮小することがないよう番組でも後押しして欲しい」などの意見をいただきました。

(番組審議会事務局)

令和5年度　株式会社京都放送　番組審議会委員 (10月例会出席者)