今回は、京都市中京区四条千本西入ルに店舗を構える「キムチのミズノ」から番組をお届けします。代々受け継がれる水野家の家庭の味を、たくさんの人に知ってもらい、母親自身も「生きがい」を持ってもらいたい~そんな想いで、20年程前、次男の植光さんが始めたキムチのインターネット販売。

今では全国にファンが広がり、母・英子さんの手料理を食べたいというお客さんの声に応えて、昨年、韓国料理の食堂もオープン。毎日親子仲良く、時には喧嘩もしながら、食材の味をそのまま活かした滋味あふれる料理をふるまっています。

親子一緒だからこそ、一歩踏み出せた新しい道。農業の世界でも、同じように親子や家族が力を合わせることで、新たな夢、可能性を切り拓いている人達がたくさんいます。今回は、そんな「親子の絆」が生み出す未来、新たな可能性にスポットを当てていきます。

語り合う出演陣

親子だからこそ、受け継いでいけるものや、後継者の存在が拓く新たな可能性について語り合う出演陣。


キムチのミズノ

京都・壬生「キムチのミズノ」(京都市中京区四条千本西入ル 075-822-6327)

看板商品

お客さんにふるまう料理づくりに忙しい水野さん親子。看板商品でもある「キムチ」は代々受け継がれてきた味。在日二世である英子さんも、この味を自身の母から習い覚えたのだそう。その料理は、本格的なのに、家族のために作られたかのようなあたたかさにあふれています。

「ごぼ丹」と「もち米」

今回のテーマ食材は、「ごぼ丹」と「もち米」

松本浩樹さん

京都米の一大産地となっている丹後地域。「もち米」は、京都府の推奨品種となっている「新羽二重」が栽培されています。収穫は、コシヒカリなどの「うるち米」より少し遅め。生育期間が長く、丈も伸びやすいため、倒れないよう窒素分をコントロールしながら施肥を行う等、熟練の技が求められます。刈り取り作業に追われる松本浩樹さん。父の跡を継いで、農業の世界に飛び込みました。

松本家

地域では一番早くに、大型乾燥機を導入し、15町もの田を作付けしている松本家。毎年の様に設備投資を行い、作業の効率化を図っています。合理化を目指すきっかけとなったのが、息子・浩樹さんが家業を継いだこと。これからの時代の農業を見据え、父・和儔さんは、機械化・大規模化を進め、息子さんと共に、高品質な米づくりを目指しています。

ごぼ丹

10年程前から、丹後の新たな特産品として注目を集めるようになってきた「ごぼ丹」。丈の短い短形ごぼうで、丹後の土質に合い、柔らかで香りが良いと、京阪神はもとより、首都圏へも出荷を伸ばしています。収益性の高い新商品づくりに意欲を燃やす藤原典道さん(左)。リポーターの前田さんも、ごぼうの掘り取りに挑戦しました。

典道さん

4年前に会社勤めを辞め、家業の農業の世界に飛び込んだ典道さん。今では、父・公道さん(左)と一緒に、汗を流す毎日。息子が後を継ぐことが決まって、思い切った投資を出来るようになり、ごぼうの収穫作業にも、新たな機械を投入。省力化に成功し、栽培面積も以前の4倍に拡大しました。藤原家では、日々、親子で議論しながら、より収益性の高い新しい農業の在り方を目指し、丹後地域を元気にしていこうと頑張っています。

参鶏湯(サムゲタン)

丹後で育まれたふたつの食材を使って今回は、「キムチのミズノ」自慢の逸品「参鶏湯(サムゲタン)」を作って頂きました!