JA京都やましろ「しろ菜」古里さん (八幡市)
農業が盛んな八幡市で古里さんが栽培している野菜のひとつがβカロテンやビタミンC、食物繊維が豊富とされ、冬に旬を迎えるしろ菜です。冬は葉が柔らかく肉厚になり甘味が増すそうで、古里さんは鮮度のいいしろ菜を出荷するために収穫直後にその場で袋詰めをしています。
農業が盛んな八幡市で古里さんが栽培している野菜のひとつがβカロテンやビタミンC、食物繊維が豊富とされ、冬に旬を迎えるしろ菜です。冬は葉が柔らかく肉厚になり甘味が増すそうで、古里さんは鮮度のいいしろ菜を出荷するために収穫直後にその場で袋詰めをしています。
京都を代表するブランド産品「九条ねぎ」。生産者の山本さんは八幡市をはじめ南丹市、京田辺市など京都府内の5つの市に畑を持ち、年間約400トンの九条ねぎを生産しています。自身が経営するねぎ焼きのお店を通して九条ねぎの美味しさをより多くの人に知ってもらいたいのだとか。
品種も豊富で写真映えすると人気の「いちご」。これまで小松菜などを生産してきた上杉さんは新たな挑戦として2年前から栽培に取り組み、今年観光農園もスタートさせました。作業効率の良い高設栽培を採用した上杉さんは、八幡が日本を代表する産地になることを目指しています。
淀苗で有名な久御山町で農業を始めて約30年苗づくりを手掛けてきた薮内さんですが、3年前に膝をいため、かがむ仕事が多い苗づくりを諦め、かわりに「九条ねぎ」の大規模栽培に取り組み始めました。苗づくりで得た経験、知識を活かし、今では田んぼや遊休農地も活用し、約3haもの面積で「九条ねぎ」を生産しています。薮内さんは他の生産者とも腕を競い合いながら、よりよい「九条ねぎ」を出荷していきたいと考えています。
京田辺市内で父親の代から「えびいも」を作っているという上村さん。勤めを定年退職してから本格的に「えびいも」栽培に着手。昔、父親が話してくれた栽培のコツを思い出しながら、自身の工夫も加えて、よりよい品物を出荷できるよう頑張っています。高い需要に生産が追いついていない「えびいも」。JA京都やましろでは、新しく生産する人を増やそうと「えびいも塾」を開催。今年も10人ほどが学んでいます。
久御山特産の「ほうれんそう」栽培に取り組む河村さん。自身は、長年サラリーマンをしていましたが、奥さんの実家の家業を継いでもう17年に。初めて農産物を売りに行った時に、お客さんから「おいしい」と言われたことに感動!今では土づくりや肥料に工夫をこらし、なんと糖度が14度以上ある甘い「ほうれんそう」を安定して栽培できるまでになりました。もっともっとお客さんの喜ぶ農産物を作りたいと、実験ハウスで、トマトやメロン等も栽培。「マーケットイン」スタイルの農業で、地域を元気にしたいと考えています。
京田辺市で30年前から「えびいも」栽培に取り組む奥西さんは、毎年、高品質な「えびいも」を出荷し「えびいも界のレジェンド」とも呼ばれる人。その秘密は、30年間、1日も休むことなくつけられた作業日記にありました。「いつ頃どんな作業をすればいいか」奥西さんの中に蓄積されたデータが、悪天候をもはねのけ、安定した品質のえびいもを産みだす力となっています。30年分の「えびいも栽培の智恵」を、次の世代にも継承してもらおうと、奥西さんは7年前から「えびいも塾」の塾長をつとめています。JA京都やましろや京都府が、産地振興のために企画してきた「えびいも塾」からは、すでに42名が巣立ち、9割以上が「えびいも生産者」として活躍しています。
城陽では昭和初期に収益性の高い作物として「いちじく」栽培が始まり、昭和40年代に米からの転作で、一気に栽培面積が広がりました。今では120軒程の生産者が、年450トン程を市場に出荷しています。祖父の代から「いちじく」を栽培する木村農園。木村さんは40歳を前に、家業を継ぐことを決意。城陽の生産者達が磨きをかけてきた栽培技術をさらに高めて、「城陽のいちじく」の名を全国に広めていきたいと頑張っています。
10年程前から、生産が急拡大している八幡市産の九条ねぎ。以前は田んぼだった所に、玉ねぎ用のマルチを活用して大量生産を始めました。マルチを使うことで、雑草除けになり、保湿性が高いために定植時にしっかり水を入れておけば、あとは収穫するだけ...という省力化により、大規模生産が可能に。しかも、除草剤などもまく必要がないので、安全・安心な九条ねぎを生産できます。マルチを使った九条ねぎの生産を思いつき、普及させたのが古里さん。後進の育成にも努め、何人もの九条ねぎ生産者を育て上げてきました。
八幡市産の小松菜は、この10年で「八幡を代表する特産品」に急成長しました。以前は、それぞれの農家が、別々に束ねて出荷していたそうですが、共通の袋を作って出荷しようというのが、「八幡市野菜の会」ができたきっかけでした。同じ袋を使うようになったことで、会員全員が、同じ品質同じ規格の小松菜を生産するために集まって勉強するようになり、その結果、野菜の品質そのものも、大幅に向上することになったとか。市場でも高く評価され、現在、野菜の会の会長を務める東川さんも「小松菜生産を通してふるさと八幡をおおいに盛り上げたい」と考えています。
KBS京都テレビ
毎月第4日曜日 12:00-12:30
※再放送 翌日月曜日 9:00-9:30
中川泰宏(JA京都中央会会長)
【司会】飛鳥井雅和
京都府内で生産されている安全安心でおいしい農畜産物の魅力を紹介するプログラム。毎回、食材や料理法にこだわりを持っている話題の料理店を取り上げ、店主にインタビュー。産地取材では、農家がどのように、安全にこだわった農畜産物を生産しているか、その苦労や工夫を紹介しています。最後には、とっておきの府内産の食材を使って、料理店でこだわりの逸品を作って頂きます。楽しみながら、食や農業、食文化などについて理解を深めて頂ける番組です。