丹後とり貝

「京のブランド産品」として、全国的にも名高い「丹後とり貝」。リアス式海岸の多い府北部では、ミネラル分の多い山水が海水に入り、ブランクトンが豊富に存在。他地域よりも大きくて甘味の強いとり貝が育ちます。ここに着目し、半世紀をかけ、安定的に生産できる育成技術が開発されました。「丹後とり貝」は、舞鶴や宮津、久美浜等の沖合に「いかだ」を浮かべ、そこから吊り下げる形で育成されます。通常、港に上がった魚介類は、「せり」にかけて市場に出荷されますが「丹後とり貝」は、漁業者が自ら値段をつけて販売を行っています。磨き上げた技を、きちんと価格に反映、自ら販売先も開拓する中でブランドとしての高い地位を築き上げてきました。