今回は、東洞院通二条下ルに、去年5月にオープンした「欧風厨房スリール」から番組をお届けします。

大阪のクリヨンを皮切りに、京都や神戸のホテルレストランで経験を重ね、特にソースに磨きをかけてきたというオーナーシェフの中西さん。日々、ひたむきに料理と向き合い、素材の特色を引き出す創造性豊かな、それでいてフレンチの王道を感じさせる安定感のある一皿を提供しています。

そんな「欧風厨房スリール」に、今回番組が持ち込んだのは、日本一と名高い、大枝塚原産の「京たけのこ」と、京都市南部で春から初夏にかけて栽培される「春きゃべつ」。

街中ながら、今も豊かな土質の農地を持つ京都ならではの、鮮度抜群の野菜達!作り続けるのは、代々農業を受け継ぐ、ものづくりの達人ともいえる生産者達!情熱を傾け、ひたむきに仕事と向き合うその姿を、現場からリポートします。

語り合う出演陣

日頃から、地元の野菜を使っている中西シェフとともに、地産地消の素晴らしさと、京都ならではの都市農業の魅力を語り合う出演陣


欧風厨房スリール

欧風厨房スリール(京都市中京区東洞院通二条下ル 075-256-8266)

中西シェフ

それぞれの食材の持ち味を最大限に引き出すために、言葉に尽くせない程の手仕事を施す中西シェフ。十分に下ごしらえされた食材達がソースによって、一皿の料理として昇華されていきます。

大枝塚原産の「京たけのこ」

日本一と言われる大枝塚原産の「京たけのこ」。真白で柔らかく薫り高い「白子」と呼ばれる極上品で、えぐみもなく、そのまま刺身でも食べられるのが特徴です。

柴田さん

代々受け継ぐ西京区大枝の竹林で、早朝4時から「たけのこ」を掘る柴田さん。高校時代から、家業を手伝いはじめ、すでに「たけのこ」づくりは、半世紀以上という大ベテラン。

竹林

ブランド「京たけのこ」を育てるために、竹林では、1年中、様々な作業を行います。施肥や竹の更新、親竹ならではの管理や竹林の場所ごとに対応した土づくり・土入れ作業など、日々黙々と続けられる仕事について、話を聞かせて頂きました。

春きゃべつ

京都市南部で作られる春きゃべつ。葉が柔らかで甘味があるのが特徴で、主に京都や大阪の市場に出荷されています。

農地で作られる野菜

住宅地のすぐそばにある農地で作られる野菜。農薬などもあまり使えないため、生産者は、土づくりなどを工夫して、安全でおいしい野菜づくりに取り組んでいます。

平岡さん

代々の畑を受け継ぎ、すでに40年近く農業を続ける平岡さん。狭い農地を有効に利用するための努力や苦労、そして都市農業ならではの魅力について、語って頂きました。

平岡さん

ひたむきに土や自然と向き合い、育て上げられた逸品を使って今回、中西シェフが創作された料理のひとつ。和食のアイデアも盛り込んで下ごしらえされた「京たけのこ」と「春きゃべつ」ならではの柔らかな甘さが、春本番を告げる饗宴の一皿。

<京都・食への誘い>

京たけのこ直売所

JA京都市大枝支部 京たけのこ直売所(国道9号中山交差点南、東側に開設 4月末まで、朝堀りの「京たけのこ」を販売中)

直売所

朝堀りならではの鮮度をぜひ味わってみて欲しいと、期間中、JA京都市の職員のみなさん、生産者のみなさんが毎日、テントで販売。あれこれ会話も楽しい直売所、ぜひご来場を!