*京都丹後鉄道(西舞鶴~天橋立)
京都府の北部を走る第3セクター京都丹後鉄道。
宮津を中心に西舞鶴・豊岡・福知山と3つの路線を伸ばしていますが、
やはり夏のおすすめは西舞鶴から天橋立までの宮舞線です。
JR舞鶴線との共同使用駅「西舞鶴」から1両のデイーゼルカーが出発。
3つ目の駅「丹後神崎」を過ぎると、
この路線 最大のビュースポットに差し掛かります。
「由良川橋梁」は全長551mで水面からの高さ6m。
赤い橋梁が空と海に見事に映える絶好のフォトスポットです。
鉄橋を渡ると「丹後由良」。
駅近くにきれいな海水浴場がひろがり、車窓からも海が見えてきます。
このあたりの奈具海岸は風光明媚な景勝が有名で、
観光列車は撮影用に一旦停車や徐行してくれます。
「宮津」は<海の京都>の中心地で丹鉄のターミナル。
中が畳敷きという「カトリック宮津教会」は
明治29年築と現存する日本で2番目に古い教会。
また漆喰の壁で覆われた「旧三上家住宅」は江戸時代の立派な商家跡。
そして駅前には昭和初期に開業した「富田屋」があり、
おいしい海の幸が安く食べられる大衆食堂として人気を集めています。
日本三景のひとつ「天橋立」は全長3.6kmの砂州に5000本の松林が生い茂る景勝地。
高さ130mの展望台からの「股のぞき」を体験したら、
日本3文殊のひとつの「知恩寺」で智慧を授かりましょう。
丹鉄には水戸岡鋭治氏デザインの3つの観光列車があります。
ウッディなレストラン列車「くろまつ」、カラフルなカフェ列車「あかまつ」、
予約のいらない「あおまつ」があります。
また自社特急車両として「丹後の海」が
特急「はしだて」「まいづる」「丹後リレー号」として運用されています。
美しい自然風景、豊かな海の幸(今は岩がき)、多くのレジャースポットなどをもつ丹後。
ぜひ夏に訪れたい路線です。
*南海加太線(和歌山市~加太 約10km)
日中は30分毎に運行される加太線は、
夏は海水浴やサーフィン、また終点・加太は温泉や観光地としての魅力を備えています。
始発の「和歌山市駅」を出てすぐに、全長627mのこの紀の川橋梁を渡ります。
この鉄橋上りと下りで形がちがうトラス橋なんですね。
和歌山市行は直線的なフォルム、加太・大阪行は女性的な曲線で、
いづれも築100年以上の歴史あるものなんです。
日本製鉄などのコンビナート群を過ぎると、
広い砂浜がひろがってきて海水浴場のある「磯ノ浦」。
ここは関西でも有数のサーフィンの名所としても有名です。
そして和歌山市から25分で終点・加太。
明治44年築という味わいのある駅舎で、古くから港町として栄え、
かつては淡路島や四国への交通の要所でもありました。
夏場はグランピングもできる加太海水浴場が人気。夕日の美しさは格別ですよ。
加太駅を降りると見どころはいっぱい。
淡嶋神社は全国の淡島信仰の総本社。
人形供養の寺として有名で、全国から2万体を超える人形が集まります。
また「大阪屋ひいなの湯」は屋上の舟形露天風呂からの夕陽の眺めは最高なんです。
そして加太港からフェリーに20分乗ると 友が島です。
この島は、戦時中は日本軍の軍用地となっており、
その廃墟や砲台跡などを見ることができます。
ここには2016年から「加太さかな線」として、
7100系を改装した観光列車「めでたい電車」が5編成走っています。
ブルー・ピンク・赤・黒・パステル喉の色に出会えるかも楽しみですね。
今日取り上げた2路線をはじめ、「鉄アナ・羽川英樹の出発進行」の動画は
↓からご覧いただけます!
(リンク:https://www.youtube.com/channel/UCm9ayfj0EO2utdyJ97NFpxQ)
京都丹後鉄道(西舞鶴~天橋立)は「#32」
南海加太線は「#9」です!