米原駅は新幹線・在来線に加え、近江鉄道とも接続する湖北のターミナル。
ホームでは琵琶湖線以外にも、名古屋と敦賀を結ぶ「特急しらさぎ」や
JR東海の大垣方面への列車にも遭遇できます。
姫路方面から12両でやってきた新快速は、米原で後ろ8両が切り離され、
ここからはたった4両になって近江塩津へ向かいます。
「坂田」「田村」の2駅を過ぎると「長浜」。
ここではまず、現存する日本最古の駅舎でもある「長浜鉄道スクエア」へ。
館内にはD51をはじめ貴重な車両や資料が数多く展示されています。
長浜を一躍有名にした北国街道沿いの黒壁スクエアを歩き、
ランチは翼果楼の「鯖そうめん」がおすすめ。
鯖の煮汁がそうめんにしっかり沁みこんでごはんとも合うんですよ。
「高月」は観音の里と呼ばれ、渡岸寺(どうがんじ)の国宝の十一面観音は必見です。
駅前には十割そばの「坊主bar一休」、また国道沿いには
「とりやさい鍋」で有名なびわこ食堂もあります。
大阪府にある高槻と同じ読み方ゆえ、
この列車は「たかつき」という駅を2回通ることになります。
「木ノ本」は古くから宿場町として栄えました。
街中に鎮座する高さ6mの木ノ本地蔵は眼病に効能があると言われています。
そのほか、たくあんとマヨネーズをコッペパンにはさんだ
「サラダパン」が有名な<つるや>、
辛口骨太の七本槍が人気の創業470年の老舗・富田酒造。
そして料亭風な佇まいをもつ「すし慶」では、名物 さばの棒寿司をぜひご賞味下さい。
「余呉」にはすぐそばに余呉湖がひろがります。
周囲6、4kmの神秘さを秘めた静かな湖は、
冬は厳しい寒さの中でのワカサギ釣り有名です。
余呉を過ぎると5つのトンネルを通過し、
滋賀県最北端でこの列車の終着駅「近江塩津」に到着。
1957年 木ノ本~敦賀間が急坂の「柳ケ瀬」越えから、
新線ルートに切り替えたのを機に誕生しました。
姫路から兵庫・大阪・京都・滋賀の4府県をまたいで走行距離244KM、
所要時間なんと3時間3分の長旅を終えて近江塩津にたどり着きました。
この近江塩津は、大都市近郊区間大回り旅(一筆書き旅)や
びわ湖一周旅の乗換駅になりますが、
湖西線と琵琶湖線の乗り継ぎ時間は、日中3~5分しかありませんのでご注意ください。
観光スポットや地元グルメから鉄道の歴史ポイントまで満載の湖北路。
ぜひ足を運んでみてください。
鉄アナ・羽川英樹の出発進行
#108「JR琵琶湖線・北陸本線(米原~長浜~近江塩津)」
~4両編成になった新快速が湖北路を駆け抜ける~」は↓からご覧ください