あべのハルカス美術館で開催中の
「深堀隆介 水面のゆらぎの中へ」
をご紹介します!!
深堀隆介さんは昭和48年生まれで
名古屋出身の美術作家さんなのですが、
有名になるきっかけになったのが
このアクリル樹脂を利用した金魚を描いた作品。
テレビや雑誌などでも何度もとりあげられているので、みなさんも一度は見たことあるのでは?
あまりのリアルさに本物の金魚が入ってるのかと
最初は思ってました笑
透明の樹脂の上にアクリル絵の具で金魚を描いて、
何度もその層を重ねて立体感を出しているらしいです。
酒枡の中で泳いでいるようなこの作品、
マジマジと見たくなりますよね。
今回の展覧会では
そんな深堀さんの「金魚」をテーマにした作品
約300点がずらりと展示されています!
そんな深堀さんですが、
実は順風満帆な美術作家人生ではなかったようです。
愛知県立芸術大学を卒業後、
フリーで活動したのち
一旦ディスプレイ会社に就職したようです。
その後、退社してから
作家創作活動をがんばっていたみたいなのですが
なかなかうまくいかず、
自信もなくなってきて
もうやめようかと思ったみたいです。
そんなある日、家で適当に飼っていた金魚たちが、
放置して水槽の環境が悪い中でも
懸命に生きている姿を見て感動し、
心を打たれたみたいです。
それから金魚を描くようになったんですって!
その後、いまの代表的な作品である
透明樹脂を使った技法を独自に編み出し、
いまや海外などいろんなところで個展を開くほどに大人気になったというわけなんですね~。
深堀さんは金魚に助けてもらったという思いから、
「金魚救い」だと自分の言葉で仰られていました。
この展覧会では、
そんな深堀さんの苦労していた時期や
透明樹脂の初期作品なども見ることが出来て
作風の変化などを見られるのがとてもおもしろかったです。
またこのように畳や家具を使った作品、
キャンパスに描かれた巨大作品などもあり
幅広く楽しかったです!!
暑いときこそ美術館で快適に、
涼し気な金魚の作品たちを見るのもいいのでは?!
「深堀隆介 水面のゆらぎの中へ」
大人1600円
あべのハルカス美術館にて
9/7(日)まで