今回も美術館のご紹介です!!
京橋にある「山王美術館」です!!
こちら、ホテルモントレの創立者が
50年以上にわたって収集したコレクションを
展示している美術館で2009年に開館したようです。
開館当時は大阪のなんばにある
ホテルモントレ グラスミアにあったようですが、
2022年に京橋のホテルモントレ ラスールの横に
併設した美術館としてオープンしたようです。
知らなかった~!!!
行ってきました!
こちらの美術館、コレクションは600点以上で
近代西洋絵画や日本洋画、日本画に陶器や彫刻など
多岐に渡ります。
そんな山王美術館でいま、
「藤田嗣治 佐伯祐三 荻須高徳 展」が開催されているんです~!!
名前は知ってるよ~という方もいらっしゃるかもしれませんが、
この藤田嗣治、佐伯祐三、荻須高徳という3人は
1880年代~1980年代に活躍した、
同年代の日本人画家なんです。
しかも3人は経歴がかなり似ていて、
生まれはそれぞれ東京、大阪、愛知と違うのですが
3人とも東京藝術大学に進学し、
卒業後にはパリへ渡航して美術を勉強したという。
そんな同年代3人が生涯で描いた絵が今回、
それぞれ人物ごとに展示・紹介されているんです。
ずばり、まほびん的見どころは!!
◎3人の作風の違いにぜひ注目を!!
佐伯祐三と荻須高徳は年齢が近かったこともあり、
交流も深かったようで作風が似てます!!
特に、印象派の影響を受けた風景画が多めとなっております。
その中での違いはというと...!!
︎︎︎︎☑︎佐伯祐三の絵はダークトーンが多め
佐伯祐三 《パリの街角》1925年
非常に落ち着いた、
暗めの色を好んで使用していた佐伯祐三の絵は
晩秋のいまにピッタリな絵画が多いです。
佐伯祐三 《新橋風景》1926
こちらは東京の新橋の風景。
当時の様子が大胆な筆のタッチで描かれております。
このようにダークトーンの作品が多い佐伯祐三に対して!!
︎︎︎︎☑︎荻須高徳の作品は明るめトーン
荻須高徳《ポンドワーズの船着き場》1937年
生き生きとした明るめタッチで
目にも鮮やかな美しい風景画...!!
荻須高徳《サン・ドニ運河の工場》1951年
また荻須高徳の絵は水面の描写がとても美しい。
まるで写真のようなリアルさが描かれていて、
吸い込まれそうですよね。
そんな少し作風が似た2人の画家と
打って変わって!!
藤田嗣治の作風は...?!
︎︎︎︎☑︎唯一無二の世界観
藤田嗣治《二人の姉妹》1959年
この作風の違いにちょっとびっくりしませんか?
今で言うマンガやイラストのような描き方でありつつ、
細かいところの描き込みが非常に緻密。。
また描かれてる少女たちの表情も無表情で、
ある意味怖さも覚えますよね。
藤田嗣治《騎手の少年》1955年
またまほびん的に注目したいのが
登場人物の指の描写。
関節ひとつひとつが目立つように描かれていて、
私はこれを見たとき、
浮世絵の人物画のようだな...と感じました。
このような雰囲気の作品はなかなかない、
一度見たら忘れられない作風で、
まほびんもすっかり魅了されてしまいました...!!
(※山王美術館内は作品の撮影が残念ながら一切NGでしたので、購入した絵葉書にて紹介させてもらいました。)
このように同年代でありつつ、
全然ちがう絵を描いた巨匠3人の作品を
一堂に見られるチャンスです!!
ぜひ山王美術館へ!!
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「藤田嗣治 佐伯祐三 荻須高徳 展」
山王美術館で2025年1/31(金)まで開催中
【開館時間】10:00~17:00
【休館日】火・水曜日
【入館料】一般1300円
【アクセス】各線京橋駅より徒歩5~6分ほど
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