今回の夢追人は、京都府綾部市の山根一志さんと滋賀県甲賀市の富川育久さんを訪ねました。(リポーター:稲富菜穂)

【京都編】

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京都府綾部市にやってきました。市街地を見下ろすこの場所の近くが取材先です。

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今回の夢追人・山根一志さんは、繁殖させて生まれた子牛を10カ月ほど育ててせりに出す和牛繁殖農家です。笑顔に牛たちへの愛があふれています。

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実は山根さん、キャリア33年の人工授精師なんです。綾部市にあるJA京都畜産酪農部の北部営業所エリアで日々業務にあたっています。

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もともと大学で畜産について学び、動物に関わる仕事がしたいと考えていた山根さん。知り合いから牛舎を半分借りる形で、平成10年に和牛繁殖の経営に乗り出してから、もう20年以上が経ちました。人工授精師としての仕事との両立で多忙な毎日ですが、牛たちに癒されているのだそうです。

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ブラッシングは牛との大切なコミュニケーションだという山根さん。フラッシングを丁寧に行うことで血行が良くなって食欲が増すとされ、直接触れることでやせた、太ったという体形の変化や熱があったときも体調の変化に早く気づくことができるそうです。

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とっても穏やかな山根さんの牛舎の子牛たち。稲富リポーターもブラッシングに挑戦しました。どうですか、気持ちいいですか?

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山根さんは牛たちの飼料を与える直前に細かくカットして、より強く香りを出して食欲を刺激するよう工夫しています。牧草は肥育農家に行ったあとに食べることになるものも含めて3種類ほど混ぜ、稲わらと配合飼料に乳酸菌入りの添加剤も加えます。子牛が好んで食べないものは細かく切って混ぜるなど細やかな気配りに愛を感じます。

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稲富リポーターがえさやりのお手伝いです。心配なのか牛が覗いていますね。それでもみんな元気に食べてくれました。稲富リポーターも一安心です。

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愛がいっぱいの山根さんも和牛繁殖を始めたころは冬の寒さで生まれてすぐの子牛が死んでしまうことがあり、それから牛たちの環境を整えるため工夫を重ねてきました。山根さんの牧場にいる間は子牛たちにとって幸せな時間。いっぱい甘やかしてやりたいと山根さんは笑顔で話します。

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山根一志さんの夢は・・・
「若い畜産農家が苦労している姿を見るので、もっと生活が良くなるように、畜産をつないでいってもらえるように、自分ができる限りのことをしていきたいというのが一番の思いです」(山根さん)

【滋賀編】

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滋賀県甲賀市水口町にやってきました。おしゃれなカフェで休憩しているわけではないですよ。

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今回の夢追人・富川育久(やすひさ)さんはトマト農家。大学卒業後、会社勤めをしていましたが、母の勧めもあり、祖父の農家を継いでトマトときゅうりを中心に農場を切り盛りしています。

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ハウスに隣接した販売スペースには24種類のミニトマトと2種類の大玉・中玉トマト、あわせて26種類のトマトがずらりと並びます。鮮やかで写真映えするトマトの「ショールーム」です。

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このスペースは富川さんがこつこつとDIYで作ったんです。壁にかかったトマトの写真も富川さんが撮影したもの。富川さんのトマト愛がぎゅっと詰まった空間です。

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24種類のミニトマトの中から、皮が薄くてとても食べやすい「プチぷよ」と皮が硬くてトマトらしさが強い「ブラッディタイガー」をいただきました。やわらかくて甘い「プチぷよ」と歯ごたえがあってまろやかな酸味のある「ブラッディタイガー」という好対照のトマトを堪能しました。 トマトっていろいろあるんですね。

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ハウスではJA水口町施設園芸部会の主力大玉トマト「桃太郎」などを栽培しています。富川さんがこだわっているのは、しっかり光合成させてやること。太陽光と水と二酸化炭素をしっかり管理することでおいしいトマトが育つのだとか。また越冬栽培にも新たにチャレンジするのだとか。

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自分が作ったトマトを収穫するときに達成感があるという富川さん。娘の莉帆さん(小学2年生)も収穫のお手伝いをしてくれます。莉帆さんとお父さんが育てたトマトを手に、ハイチーズ!

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富川さんが育てたトマトを料理していただきました。トマトの生ハム包みとカプレーゼ、シシリアンルージュというイタリアのトマトを使ったアヒージョ、それにトマトの塩昆布和えとカラフルな料理が並ぶとテーブルが華やぎます。

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加熱したトマトは甘みがぐっと増してコクとうまみが強く感じられます。稲富リポーターも品種ごとの味わいの違いに驚くやら、感心するやら。新しいトマトの扉が開いたかも。

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スタッフの皆さんも一緒に。ご協力ありがとうございました。

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富川育久さんの夢は・・・
「甲賀市はおいしい野菜や信楽焼に忍者の里と魅力がたくさんあります。僕もその一つとしてトマトをお届けできるよう、また甲賀市が盛り上がっていくよう農業をがんばっていきたいです」(富川さん)


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