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今日の祇園祭

祇園祭 後祭宵山 恒例の役行者山・護摩だき 京都市中京区

祇園祭 後祭宵山 恒例の役行者山・護摩だき 京都市中京区

祇園祭後祭の宵山となる23日、京都市中心部の山鉾町は多くの人で賑わっています。このうち、修験道の開祖をご神体とする役行者山では、午後2時から京都市左京区にある聖護院の山伏およそ30人による護摩焚供養が営まれました。護摩壇は四方と鬼門に矢を放った後、剣と斧で清められ、読経が響く中、火が点き護摩木が次々と投げ入れられると、辺りには一瞬にしてかすむほどの煙が立ちのぼりました。訪れた人たちは、路上での護摩焚に驚き、参列した関係者らは煙の行方をみつめて巡行の無事を祈っていました。後祭の山鉾巡行は、24日午前9時半に烏丸御池交差点を出発します。

[2023年07月23日|今日の祇園祭

祇園祭後祭・大船鉾 軒幕を新調披露 京都市下京区

祇園祭後祭・大船鉾 軒幕を新調披露 京都市下京区

24日に行われる祇園祭・後祭の山鉾巡行で しんがりを進む大船鉾を飾る「軒幕」が新調され、22日にお披露目されました。大船鉾で新調されたのは、「軒幕」と呼ばれる鉾の屋根に飾られる懸装品です。この軒幕は、縦約53cm、横1m90cmの大きさで、日本とベトナムの国交樹立50年を記念して、ベトナム王室の刺繡技術を持つ職人が制作しました。軒幕は、祇園祭の山や鉾の中で船鉾と大船鉾のみに飾られるもので、大船鉾では、2014年、巡行に復帰して以降、初めて取り付けたということです。前方や側面には、ベトナム王宮のシンボルとなる龍が描かれているほか、日本の生地を使うなどして両国の伝統文化を表しています。祇園祭・後祭の山鉾巡行は7月24日に行われ、大船鉾は巡行の最後尾・しんがりを進みます。

[2023年07月20日|今日の祇園祭

祭りムードを楽しむ 祇園祭後祭山鉾巡行 鉾町で曳き初め

祇園祭の後祭山鉾巡行を前に、京都市内の鉾町では20日、「曳き初め」が行われ、訪れた人たちが祭りムードを楽しんでいました。午後3時、新町通六角下るの北観音山では、浴衣姿の囃子方、およそ20人がお囃子を奏でるなか、音頭取りの「エンヤラヤー」という掛け声を合図に、一斉に綱が曳かれました。浴衣姿の人や子どもたち100人以上が思いっきり綱を曳き、重さおよそ9トンの山がギシギシと動きだすと、沿道からは歓声や拍手が上がり、町は一体となって盛り上がっていました。また、新町通りでは、同時に南観音山も曳き初めを行い、北観音山と近づきすぎないように一定の距離を保ちながら三条通と四条通の間を往復しました。曳き初めに参加した人は、「(祇園祭に)しばらく行けなくなるので、絶対曳き初めは参加したいと思っていたので、今回参加できて本当によかったです。近くで演奏を聴けたのもあってすごい迫力があって、とても有意義な経験になりました」などと話していました。後祭の山鉾巡行は、今月24日に行われます。

[2023年07月20日|今日の祇園祭

京都・祇園祭 前祭「山鉾巡行」都大路を優雅に進む

京都・祇園祭 前祭「山鉾巡行」都大路を優雅に進む

京都の夏の風物詩・祇園祭のハイライト、前祭(さきまつり)の山鉾巡行が17日行われ、動く美術館ともいわれる23基の華やかな山や鉾が都大路を優雅に進みました。
巡行が始まる前の午前7時半ごろ、鉾町では山や鉾が準備を進め、本番を待ちます。四条烏丸西入るの函谷鉾では、ことしの春に修復を終えた稚児人形の「嘉多丸君(かたまるぎみ)」が江戸時代に制作された当時の姿を取り戻し、鉾に乗せられました。
午前9時前、巡行の先頭を行く四条烏丸の長刀鉾では、大勢の見物人が見守るなか、「強力(ごうりき)」とよばれる男の人の肩にかつがれたことしの稚児、瀧光翔くん11歳が鉾に乗り込みました。そして午前9時、威勢の良い「エンヤラヤー」の掛け声で、重さがおよそ11トンの鉾が大きな車輪をギシギシときしませてゆっくりと動き出すと、沿道からは歓声と拍手が沸き起こりました。長刀鉾はそのあと、四条麩屋町で見せ場のひとつ、しめ縄切りに臨み、稚児の瀧くんが四条通りに張られたしめ縄を太刀で切り落とし、見事大役を果たしました。
長刀鉾に続いて山一番の山伏山が四条通りを進み、四条堺町では、巡行の順番を確かめるくじ改めが行われました。山伏山の正使が扇子を使って紐をほどき、箱のなかのくじ札を門川京都市長に差し出すと、沿道から拍手が送られていました。ことしは、この春、京都に移転した文化庁の都倉俊一長官も巡行に参加し、1000年以上の歴史がある京都の伝統行事に触れていました。
【声】都倉長官インタビュー
「日本の伝統歴史を体現して、京都というまちはあるなと実感しました。京都から全国に、
 あるいは全世界に日本の文化を発信したいというのが文化庁の願いです」
 
山鉾巡行の見せ場のひとつは、四条河原町の辻回しです。直径およそ2メートルの鉾の車輪の下には、滑りを良くするための竹が敷き詰められ、威勢のいい掛け声とともに引き手が息をあわせて綱を力強く引くと、大きな鉾が横滑りして向きを変えます。京都市内は、朝から強い日差しが照りつけましたが、沿道には多くの見物人が詰めかけ、動く美術館とよばれる山や鉾の華麗な巡行を楽しんでいました。

[2023年07月17日|今日の祇園祭

祇園祭宵山 猛暑日ながら祭りムード最高潮 京都市内中心部

祇園祭宵山 猛暑日ながら祭りムード最高潮 京都市内中心部

祇園祭の前祭の宵山を迎え、多くの市民や観光客でにぎわう中、16日の京都市は、36度の猛暑日となりました。山鉾巡行が行われる17日も猛暑日となる見込みで、熱中症に警戒が必要です。祭ムードが最高潮を迎える中、16日の京都市の最高気温は36.1度の猛暑日となり、うだるような暑さとなりました。祇園祭の山や鉾が立ち並ぶ京都市内中心部では、厄除けのちまきを買い求める人や鉾の風情を楽しむ人でにぎわっています。このうち、前祭の山鉾巡行で山一番となる「山伏山」では、山に乗るご神体を写真に収めようと大勢の人が会所に詰め掛けていました。京都府警によりますと、宵々山の人出は、午後9時半現在でおよそ28万人に上り、3連休の中日の16日は、このあとも多くの人出が見込まれています。山鉾巡行が行われる17日の気温は37度まで上がる見込みで、気象台は、こまめに水分を補給するなど熱中症に警戒するよう呼びかけています。

[2023年07月16日|今日の祇園祭

祇園祭宵々山 浴衣姿でそぞろ歩き楽しむ 京都市内中心部

祇園祭宵々山 浴衣姿でそぞろ歩き楽しむ 京都市内中心部

15日は、祇園祭前祭の「宵々山」です。京都市中心部の鉾町内は多くの人でにぎわっています。17日の前祭・山鉾巡行に参加する山や鉾が立ち並ぶ四条通周辺は、浴衣姿でそぞろ歩きをする人やちまきを買い求める人などでにぎわい、祭ムードは最高潮を迎えています。京都市下京区の函谷鉾が立つ四条通の歩道は人であふれ、祭の関係者らが鉾にレンズを向ける観光客らに立ち止まらないように声をかけていました。また、綾傘鉾の前にはKBS京都ラジオが公開生放送をする特設会場が設けられ、訪れた人たちは出演者の軽妙なトークを楽しんでいました。15日と16日は鉾町周辺の四条通や烏丸通などが、夕方から深夜にかけて歩行者用道路になります。

[2023年07月15日|今日の祇園祭

京都・祇園祭 前祭山鉾巡行を前に四条通周辺で「曳き初め」

京都・祇園祭 前祭山鉾巡行を前に四条通周辺で「曳き初め」

祇園祭の前祭の「山鉾巡行」を1週間後に控え、鉾を組み立てる「鉾建て」が京都市下京区の四条烏丸周辺ではじまりました。このうち、四条室町の鉾の辻では、函谷鉾や鶏鉾、月鉾が、10日早朝から鉾建てを行っていて、鉾の組み立てを担う組立方や手伝方と呼ばれる職人らが周辺に槌音を響かせていました。鉾の胴体部分にあたる「胴組」は、釘を使わず稲わらを編んだ荒縄だけで櫓を固定する「縄がらみ」と呼ばれる伝統技法で組み上げられていき、通行人らが手際よい作業に見入っていました。また、前祭巡行で先頭を行く長刀鉾では、10時30分に鉾の部材を清める「清祓の儀」が行われ、八坂神社の神職が鉾の中心を支える長さ21メートルの柱・真木などに塩をまいて祓い清めていきました。11日以降は、船鉾や放下鉾、岩戸山などが順次山鉾建てを行い、12日午後には、試し曳きの「曳初め」が行われます。

[2023年07月12日|今日の祇園祭

京都・祇園祭「鉾建て」はじまる

京都・祇園祭「鉾建て」はじまる

祇園祭の前祭の「山鉾巡行」を1週間後に控え、鉾を組み立てる「鉾建て」が京都市下京区の四条烏丸周辺ではじまりました。このうち、四条室町の鉾の辻では、函谷鉾や鶏鉾、月鉾が、10日早朝から鉾建てを行っていて、鉾の組み立てを担う組立方や手伝方と呼ばれる職人らが周辺に槌音を響かせていました。鉾の胴体部分にあたる「胴組」は、釘を使わず稲わらを編んだ荒縄だけで櫓を固定する「縄がらみ」と呼ばれる伝統技法で組み上げられていき、通行人らが手際よい作業に見入っていました。また、前祭巡行で先頭を行く長刀鉾では、10時30分に鉾の部材を清める「清祓の儀」が行われ、八坂神社の神職が鉾の中心を支える長さ21メートルの柱・真木などに塩をまいて祓い清めていきました。11日以降は、船鉾や放下鉾、岩戸山などが順次山鉾建てを行い、12日午後には、試し曳きの「曳初め」が行われます。

[2023年07月10日|今日の祇園祭

祇園祭つれづれ展 京都市東山区ぎゃらりぃ西利

祇園祭つれづれ展 ちまき・山鉾ミニチュアなど展示 京都市東山区ぎゃらりぃ西利

祇園祭のすべての粽など祭に関連した品々を展示し、祭の魅力を伝える企画展が京都市東山区で開かれています。この「祇園祭つれづれ展」は、京漬物の老舗・西利が、祇園祭の魅力を伝え守っていきたいと、2014年から、ぎゃらりぃ西利で毎年行っているものです。会場には、前祭・後祭で巡行する34の山と鉾、それに八坂神社と氏子の宮本組の粽がずらりと並んでいて、祇園祭のすべての粽を一堂に見られるのはここだけということです。また、長刀鉾の歴代の稚児が記念に作成し、関係者のみに配る扇子や26基の山鉾のミニチュアも展示されていて、その特徴を見比べるのも楽しみ方のひとつです。この企画展は7月31日まで開かれています。

[2023年07月09日|今日の祇園祭

京都・八坂神社で「社参の儀」綾傘鉾の稚児6人 祭りの無事祈る

京都・八坂神社で「社参の儀」綾傘鉾の稚児6人 祭りの無事祈る

祇園祭の山鉾のひとつ、綾傘鉾の稚児6人が八坂神社を参拝し、稚児の位を授かる「社参の儀」を行い、祭の無事を祈りました。7日午後、綾傘鉾の町内の子として迎える養子縁組の儀式「結納の儀」を行ったあと、強い陽射しが降り注ぐ中、白化粧に金色の烏帽子、狩衣という公家装束に身を包んだ稚児の岩本暖くんや加納輝人くんら幼稚園の年長から小学校低学年の男の子6人が八坂神社の本殿を参拝しました。本殿で稚児らは、神の使いとして祭の無事を祈る「社参の儀」に臨み、八坂神社の野村宮司から稚児としての位をいただく「宣状」を一人ひとり受け取りました。このあと、本殿の周りを3周する「お千度の儀」を行い、6人の稚児は、むし暑さをこらえながら本殿の周りを回り、本殿正面で神妙な面持ちで手をあわせ、祭りの無事を祈っていました。

[2023年07月07日|今日の祇園祭

稚児が「太平の舞」披露 祇園祭 長刀鉾で「吉符入り」

稚児が「太平の舞」披露 祇園祭 長刀鉾で「吉符入り」

今月17日の祇園祭前祭の山鉾巡行で先頭をゆく長刀鉾で5日、神事始めとなる「吉符入り」が営まれ、稚児が「太平の舞」を披露しました。京都市下京区の長刀鉾町会所では、紋付き袴姿の関係者らが集まり神事始めとなる吉符入りが行われ、井上俊郎代表理事が稚児から稚児の名簿である吉符を受け取るとそれを読み上げ、祭壇に納めて祭の無事を祈願しました。このあと、お囃子の音にあわせ、ことしの稚児を務める瀧光翔くん(11歳)と、稚児を補佐する禿の高田聡佑くん(11歳)、石角拓也くん(10歳)が町会所の2階の窓から、17日の巡行の時に舞う「太平の舞」を町内に向け披露しました。白塗りの化粧に涼しげな紫色の着物、若草色のかみしも姿の稚児は、頭に「蝶とんぼ」と呼ばれる孔雀の羽の飾りをつけた冠をつけ、胸につけた鞨鼓と呼ばれる小さな太鼓をポンと響かせると、優雅な所作で身を乗り出して舞いを舞っていました。雨が降るあいにくの天気の中、四条通りには舞いを一目見ようと多くの人だかりができ、祭りムードを楽しんでいました。

[2023年07月05日|今日の祇園祭

祇園祭 船鉾「神面改め」面の無事確かめる

祇園祭 船鉾「神面改め」面の無事確かめる

祇園祭の山鉾のひとつ船鉾で、町内に伝わるふたつの面の無事を確かめる神事「神面改め」が行われました。「神面改め」は、船鉾のご神体が身に付ける新旧ふたつの面の無事を確認する船鉾保存会の恒例の儀式です。京都市下京区の船鉾の会所では、3日午前、吉符入りの儀式が行われ、八坂神社の神職が祝詞をあげたあと、保存会の関係者らが玉串を奉げました。そして、保存会の品川保之理事と山田慎一郎理事長補佐が神面に息がかからないよう懐紙を口にして、室町時代に彫られた「本面」と江戸時代に本面に似せてつくられた「写し面」の無事を確認しました。船鉾は、安産の神として知られるご神体の神功皇后が「写し面」を付け、「本面」は木箱に入れたまま鉾に乗せて、今月17日に行われる前祭巡行で、列の最後尾(=しんがり)を務めます。

[2023年07月03日|今日の祇園祭

祇園祭の屏風祭 円山応挙の絶筆屏風展示 京都市中京区千總ギャラリー

祇園祭の屏風祭 円山応挙の絶筆屏風展示 京都市中京区千總ギャラリー 入場無料

祇園祭の「屏風祭」にちなんで、鉾町内の一角にある京都市中京区の千總ギャラリーでは、円山応挙の屏風絵などが公開されています。会場には、江戸時代の京都画壇を代表する絵師・円山応挙の絶筆とされる「保津川図」が展示されています。国の重要文化財にも指定されているこの作品は、八曲一双の大作で、今回は、右隻と左隻を向かい合わせにして展示し、見る人が作品の世界に入り込んでいるかのように感じさせています。応挙の作品は、自然の風景などのモチーフが写生的に表現されているのが特徴で、勢いよく流れる川の水しぶきや、泳ぐアユの姿が繊細な筆づかいで描かれています。このほか、応挙の門弟などの作品も展示されているこの展覧会は、9月25日まで開かれています。入場無料です。

[2023年07月02日|今日の祇園祭

祇園祭 山一番は「山伏山」と「浄妙山」 京都市会議場でくじ取り式

祇園祭 山一番は「山伏山」と「浄妙山」 京都市会議場でくじ取り式

祇園祭のハイライト・山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が2日に行われ、山一番は前祭が「山伏山」に、後祭は「浄妙山」に決まりました。午前10時から京都市会議場で行われた「くじ取り式」では巡行の順番が予め決まっている「くじ取らず」の山や鉾10基を除いた24基の代表が羽織袴姿で登壇し、くじを引きました。前祭では、先頭の長刀(なぎなた)鉾(ほこ)の次を行く山一番を、最後にくじを引いた山伏山が、7年ぶりに務めることになりました。山一番を引き当てた山伏山の角井孝明行事当番は「もう何個か順番が残ってるのかなと思っていて、お隣の方に「最後残ってますよ」と言われて初めてわかりびっくりした」と語りました。一方、後祭の山一番は2年連続で浄妙山となりました。浄妙山の堀田猛行事当番は「山の先頭を行くということで、堂々とした巡行をしたい」と清々しい表情で話しました。また、ことしから後祭では、くじ取らずの北観音山と南観音山の巡行順が毎年入れ替わることになり、ことしは南観音山が先に巡行します。山鉾巡行は、前祭17日に、後祭は24日におこなわれます。

[2023年07月02日|今日の祇園祭

祇園祭お千度の儀 長刀鉾稚児が八坂神社参拝 京都市東山区

祇園祭お千度の儀 長刀鉾稚児が八坂神社参拝 京都市東山区

7月1日は京都の夏を彩る祇園祭の幕開けの日です。京都市東山区の八坂神社では、「前祭」の山鉾巡行で先頭の長刀鉾に乗る稚児らが「お千度の儀」に臨みました。午前10時、居合わせた参拝者や祇園祭ファンが見守る中、長刀鉾の稚児を務める瀧光翔くん(11)と、稚児を補佐する禿の髙田聡佑くん(11)、石角拓也くん(10)が、白塗りの化粧にはかま姿で八坂神社を訪れました。長刀鉾町のお千度の儀は、その年の稚児と禿が大役に選ばれたことを神に報告し、祭期間中の町内の安全を祈願するものです。本殿で瀧くんらは、神妙な面持ちで神職からお祓いを受け、玉串を供えました。その後、長刀鉾保存会の関係者らとともに本殿の正面と真裏で拝礼しながら、本殿のまわりをゆっくりと3周し、祭の無事を祈りました。

[2023年07月01日|今日の祇園祭

祇園祭綾傘鉾がちまき作り 大学生がお手伝い 京都市下京区

祇園祭綾傘鉾がちまき作り 大学生がお手伝い 京都市下京区

来月の祇園祭を前に京都市下京区の綾傘鉾保存会では厄除けちまき作りの仕上げが行われています。綾傘鉾町内のガレージには、町内の住民や保存会のメンバー25人のほか、祇園祭に興味を持つ佛教大学と華頂短期大学の学生40人が集まりました。25日の作業では、あらかじめ用意されたササで作られたちまきに会所となっている大原神社のお札と綾傘鉾ののし紙を付けていき、ビニール袋に詰めて完成です。学生たちは、保存会の若手メンバーから「お客さんに販売するお守りなので、時間をかけてでもていねいに仕上げて下さい」と指導を受けながら黙々と作業に打ち込んでいました。佛教大学2年の髙橋茉奈さんは「心掛けているのは、きれいに全部同じようにできるようにすること。ひとりひとりがちまきを手に取った時に祇園祭の伝統とかいいところを感じてもらえたらいいなと思う」と語りました。ことし綾傘鉾で用意するちまきは4,000本で、7月14日から16日まで授与されるほか、インターネットでも販売されます。

[2023年06月25日|今日の祇園祭

祇園祭・鷹山でちまき作り 去年196年ぶりに巡行復帰 京都市中京区

祇園祭・鷹山でちまき作り 去年196年ぶりに巡行復帰 京都市中京区

祇園祭の山鉾のひとつで、去年196年ぶりに巡行復帰を果たした鷹山で18日、ちまきづくりが行われました。ちまきづくりは京都市中京区三条通室町西入の鷹山町内で行われ、保存会のメンバーなどおよそ50人が参加しました。会場にはちまきの束が運び込まれ、参加者は蘇民将来などと書かれた「はかま」と呼ばれる巻紙と、八坂神社で祈祷を受けたという絵馬をひとつひとつ丁寧に疫病退散を願いながら、取り付けていました。鷹山は江戸時代に大雨の被害を受けて損傷し、それから山鉾巡行に参加していませんでしたが、去年196年ぶりに復帰を果たしました。鷹山保存会によりますと、ことしはおよそ8,000個のちまきを用意し、7月21日から23日まで授与する予定だということです。

[2023年06月18日|今日の祇園祭

祇園祭長刀鉾保存会 結納の儀 稚児を鉾町内に迎える 京都市北区

祇園祭長刀鉾保存会 結納の儀 稚児を鉾町内に迎える 京都市北区

祇園祭の山鉾巡行・前祭で先頭を行く長刀鉾の保存会は、稚児を鉾町内に迎える「結納の儀」を、11日、行いました。ことしの稚児・瀧光翔くんの祖母の京都市北区の自宅には祭壇が設けられ、八坂神社の祭神「祇園牛頭天皇」の軸が掛けられました。長刀鉾の保存会が稚児を鉾町の養子として迎え入れる「結納の儀」には、稚児の両親・朋広さんと麻由香さん、補佐役の禿の両親らが参列しました。保存会の井上俊郎代表理事から扇子などの結納品が贈られると、朋広さんは「伝統と格式ある稚児と禿の大役をしっかりと務められるよう精進してまいります」と神妙な面持ちで答えました。また稚児を務める瀧光翔くんは「本番は元気にけがせず幸せに終われるように頑張りたい」と抱負を語りました。

[2023年06月11日|今日の祇園祭
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