today

今日の祇園祭

京都・八坂神社境内の疫神社で祇園祭を締めくくる「夏越祭」

京都・八坂神社境内の疫神社で祇園祭を締めくくる「夏越祭」

1カ月にわたる祇園祭を締めくくる神事が京都市東山区の八坂神社で31日行われ、参拝者は、祭りが無事に終わったことへの感謝を込めて茅の輪をくぐりました。
八坂神社の境内にある疫神社で行われた「夏越祭」は、八坂神社の祭神が、疫神社の祭神からのもてなしのお礼として疫病退散を約束したという故事にちなんでいます。神事には、山鉾連合会や八坂神社の関係者ら、300人余りが参拝し、野村明義宮司が祝詞を奏上したあと、「不安を乗り切るには、心の免疫が必要。祇園祭でもらった心のワクチンで、来年の祇園祭まで無病息災で過ごしてほしい」とあいさつをしました。最後に参拝者は、祇園祭が無事に終わったことへの感謝や無病息災の願いを込めて直径およそ2メートルの茅の輪をくぐり、境内に設置されたカヤを持ち帰りました。この夏越祭で、1カ月にわたる祇園祭は締めくくられます。

[2025年07月31日|今日の祇園祭

祇園祭 後祭 山鉾曳き初め 京都市下京区

祇園祭 後祭 山鉾曳き初め 京都市下京区

7月24日に行われる祇園祭後祭の巡行に向け、組み上がった山や鉾を試しに動かす「曳き初め」が行われました。巡行のしんがりを務める京都市下京区の大船鉾は、今年、懸装品「下水引」をおよそ200年ぶりに新調しました。一番水引「緋羅紗地波濤飛魚文肉入刺繍」と二番水引「金地彩雲草花文綴織」が胴回りを飾り、また去年新調した車輪が今年から黒く塗られました。午後3時すぎ、祇園囃子が鳴り響く中、音頭取りの「エンヤラヤー」の掛け声にあわせ、関係者のほか、市民や観光客らおよそ100人が綱をひくと、重さおよそ12トンの鉾が力強く動き出しました。集まった見物客らも注目する中、鉾は新町通りを南北に往復し、組み立ての仕上がり具合や車輪の動きを確認しました。巡行の先頭をつとめる橋弁慶山の山建てと曳き初めが、21日行われると11基の山と鉾が揃います。KBS京都テレビでは24日午前9時から、後祭巡行の様子を生中継します。

[2025年07月22日|今日の祇園祭

祇園祭・前祭・山鉾巡行の見せ場「しめ縄切り」稚児らが稽古

祇園祭・前祭・山鉾巡行の見せ場「しめ縄切り」稚児らが稽古

祇園祭の前祭・山鉾巡行が近づく中、見せ場のひとつ「しめ縄切り」の稽古が行われました。
長刀鉾の会所には、ことしの稚児をつとめる久保堅斗くんと禿(かむろ)役で双子の兄弟の岡山登吾くん、晴汰くんが顔を揃えました。「しめ縄切り」は、巡行の先頭を行く長刀鉾の稚児が四条通に張った「しめ縄」を切って巡行の開始を告げる行事で、祭りの見せ場の一つとなっています。まずは模造刀を手に、稚児係の指導を受けながら所作を習った久保くん。続いて本番の衣装を羽織り、真剣に持ち替えると、堂々とした所作で刀を振り下ろしました。最後は、四条通に建てられた鉾の上で稽古姿を披露し、「タン!」と、見事に縄を一刀両断すると、観客から拍手がわき起こっていました。

[2025年07月15日|今日の祇園祭

祇園祭前祭の山鉾巡行 去年巡行断念の鶏鉾 無事曳き初め

祇園祭前祭の山鉾巡行 去年巡行断念の鶏鉾

7月17日に行われる祇園祭前祭の山鉾巡行を前に、組み立てた鉾を試験的に曳く「曳き初め」が12日、それぞれの鉾町で行われました。祇園祭前祭の山鉾のひとつ鶏鉾は、去年の巡行の途中、左側後方の車輪の一部が剥がれ落ちたため、巡行を断念して途中で引き返す事態となりました。12日は午後1時半から修理から戻ったばかりの車輪を付けた鉾を前に神事が営まれ、関係者らが巡行の無事を祈りました。その後、行われた曳き初めには、近隣の洛央小学校の児童や浴衣姿の池坊短期大学の学生も参加し「エンヤラヤ―」の掛け声の中、鉾がゆっくりと動き出すと、沿道からは歓声が起こりました。鶏鉾保存会の坂本篤史代表理事は、普通に朝、町内を出て戻ってくるというのが当たり前。戻らないなんて心配したことなかったが、去年そういうことがあって、当たり前のことが当たり前にできなかったのでことしは必ず戻ってこられるように。それだけは願っていると語りました。17日の前祭巡行では「動く美術館」ともいわれる山鉾23基が都大路を優雅に進みます。

[2025年07月12日|今日の祇園祭

例年より1日早く 京都・祇園祭「鉾建て」始まる

例年より1日早く 京都・祇園祭「鉾建て」始まる

祇園祭の山鉾巡行を前に、鉾を組み立てる「鉾建て」が、京都市内で例年より1日早く始まりました。京都市下京区の長刀鉾保存会の前では、職人らが木材などを保存会から運び出し、鉾を組み立てていました。鉾には、転落事故などを防止するために初めて足場が組まれ、釘を使わず縄だけで固定する「縄がらみ」という技法で鉾が組み立てられていきました。「鉾建て」は、例年7月10日から始まりますが、長刀鉾保存会は、熱中症対策や技術継承のため、1日前倒しして、9日から始めました。槌の音が響く中、通行人は職人の手際の良い作業を撮影するなどして祇園祭の雰囲気を味わっていました。このほか、鉾を清める神事も行われ、八坂神社の神職らが木材などを祓い、塩をまいていました。前祭で巡行する残り22基の山や鉾は、10日から組み立てられ、12日と13日には、組み立てた山や鉾を試しにひく「曳き初め」が行われます。

[2025年07月09日|今日の祇園祭

長刀鉾吉符入り 稚児「太平の舞」優雅に舞う 京都市下京区

長刀鉾吉符入り 稚児「太平の舞」優雅に舞う 京都市下京区

祇園祭のハイライト・山鉾巡行で前祭の先頭を行く長刀鉾の神事始めに当たる吉符入りが5日営まれ、稚児が「太平の舞」を披露しました。午後3時、下京区の長刀鉾町会所には、保存会の関係者や囃子方らおよそ50人が集まり、井上俊郎代表理事が、稚児から稚児の名簿である「吉符」を受け取ると、それを読み上げ、神前に納めて祭りの無事を祈りました。そして、奉納囃子が響く中、稚児を務める久保堅斗くんが、稚児を補佐する禿の岡山登吾くんと晴汰くんの双子の兄弟とともに、17日の巡行で舞う「太平の舞」を披露しました。薄紫色の振袖にうぐいす色のかみしも姿の稚児の久保くんは、頭に「蝶とんぼ」と呼ばれるクジャクの羽で飾った冠をかぶり、優雅で堂々とした舞を披露しました。四条通りの歩道には、稚児の太平の舞を一目見ようと人だかりができ、堂々した舞をカメラに収めるなど徐々に高まってきた祭りムードを楽しんでいました。前祭の山鉾巡行は、今月17日に行われます。

[2025年07月05日|今日の祇園祭

祇園祭 船鉾で面の無事を確認する「神面改め」

祇園祭 船鉾で面の無事を確認する「神面改め」

祇園祭の山鉾のひとつ「船鉾」で、町内に伝わるふたつの面の無事を確認する神事「神面改め」が営まれました。「神面改め」は、ご神体が身に付ける面の無事を確認する船鉾保存会の恒例の儀式です。京都市下京区の会所で吉符入りの儀式が行われ、八坂神社の神職が祝詞をあげたあと、関係者らが玉串を奉納しました。このあと、保存会の理事らが、神面に息がかからないように懐紙を口にして、室町時代に彫られた「本面」と、江戸時代に本面に似せてつくられた「写し面」の無事を確認しました。巡行当日は、ご神体に「写し面」が取り付けられ、「本面」は木箱に収めて鉾に乗せられます。船鉾は、前祭巡行で列の最後尾、しんがりをつとめます。

[2025年07月03日|今日の祇園祭

祇園祭 曳き手ボランティアのオリエンテーション 約600人が参加 京都市東山区

祇園祭 曳き手ボランティアのオリエンテーション 約600人が参加 京都市東山区

7月に行われる祇園祭のハイライト山鉾巡行で、曳き手や沿道支援などを務めるボランティアへのオリエンテーションが29日行われました。山鉾巡行のボランティアの募集は、京都・祇園祭ボランティア21がおこなっています。ボランティアは高校生や18歳以上が対象で、ことしはおよそ600人が山鉾巡行に参加する予定です。ボランティアの多くは山鉾巡行の曳き手ですが、ことしも本番当日に酷暑が予想されるため、例年より救護係や給水係を多く配置したということです。オリエンテーションでは巡行中に携帯電話を使用しないことや、カメラで写真撮影しないなど、巡行中の注意事項などを確認しました。京都・祇園祭ボランティア21の西川知孝会長は「ことしは大阪・関西万博の開催とも重なり、そのあたりは気を付けて行動したいなと思います 猛暑も予想されますのでそのあたりも十分に注意していただいて事故やけがなく無事に巡行をやられることをボランティアの皆さまにお願いします」と訴えました。

[2025年06月29日|今日の祇園祭

祇園祭 綾傘鉾でちまき作り 大学生もお手伝い 京都市下京区

祇園祭 綾傘鉾でちまき作り 大学生もお手伝い 京都市下京区

祇園祭を前に、京都の大学生たちが、29日、厄除けのちまき作りを手伝いました。綾傘鉾保存会では、京都市下京区の大原神社で7月1日から始まる祇園祭でのちまき授与に向け準備を行いました。また、佛教大学や京都華頂大学、それに立命館大学などの学生およそ60人もちまき作りを手伝いました。祇園祭のちまきは、芯となるわらをチマキザサの葉でくるみ、イグサを巻いて仕上げ、厄除けとして玄関に飾られます。学生たちは、保存会の若手メンバーの指導を受けながら、ちまきにのし紙とお札を巻き付け、袋に詰める仕上げ作業を担当しました。参加した学生は「私自身が京都府外から来たんですが、伝統的な作業に携わるのが初めてなので、自分も地域の一員になった気持ちになった」と嬉しそうに語りました。綾傘鉾では、29日、4,500本のちまきを完成させる予定で、7月12日から授与します。

[2025年06月29日|今日の祇園祭

京都・祇園祭山鉾連合会 クラウドファンディングで寄付呼びかけ

京都・祇園祭山鉾連合会 クラウドファンディングで寄付呼びかけ

祇園祭の山鉾巡行を主催する祇園祭山鉾連合会がクラウドファンディングを立ち上げ、寄付を呼びかけています。このクラウドファンディングは、2017年から毎年実施していて、集まった資金は、主に山鉾巡行などの警備費用に充てているということです。祇園祭は、毎年7月に行われ、去年、前祭の巡行当日にはおよそ14万人が訪れ、山鉾連合会だけで、宵山期間や巡行当日の警備などに例年およそ2500万円の経費がかかるということです。山鉾連合会はクラウドファンディングを立ち上げ、同じ時刻に京都市内で記者会見を開きました。目標は300万円で、寄付の返礼品は5000円から15万円まで額に応じて、厄よけのちまきや京扇子などを用意し、15万円を寄付した人には、後祭の巡行当日に、山鉾の辻回しを間近で見られる特等席を提供するということです。クラウドファンディングは今年で9回目で、去年はのべ848人からおよそ1700万円が集まりました。祇園祭山鉾連合会のクラウドファンディングは、7月19日までです。

[2025年05月19日|今日の祇園祭
ページのトップへ