主な行事

祇園祭行事一覧

宵山・屏風祭

宵々山あたりから、町内の旧家や商店などで、その主が所有する美術品などを公開する「屏風祭(びょうぶまつり)」がおこなわれます。京の町家というと、うなぎの寝床と称されるように間口が狭く、奥へ深い造りが有名ですが、そういった風情をいまに残す町家が、通りに面した間を開放し、秘蔵の美術品を展示するのです。屏風を中心とした宝が多いため、屏風祭と呼ばれています。

この屏風祭は江戸時代からおこなわれるようになり、明治に定着したといわれています。明治の画家、上村松園も、この屏風祭に夢中になり、意欲的にスケッチに励んでいたといわれています。

一般の家々だけでなく、それぞれの山鉾町にある町会所でも、巡行当日に山鉾を飾る懸装品の数々やご神体などを 飾り、訪れた人々に披露しています。こちらは「会所飾(かいしょかざ)り」と呼ばれています。重要文化財に指定された貴重な懸装品をはじめ、名匠が命を吹き込んだご神体など、見事な町内の宝を間近に目にするチャンスです。

町会所によっては、そういった品々から、山鉾の趣向まで、町内の人が直々に 解説してくれるところもあります。それぞれの山鉾の歴史や由来に想いを馳せてみるという楽しみ方もできます。

宵山では、それぞれの山鉾で、ご利益の品を授かることができます。町内の子どもたちが「常はでません 今晩限り」などと歌いながら、厄除けの粽やお守りを売る姿は、宵山情緒を盛り上げます。

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