主な行事

祇園祭行事一覧

山鉾建て

巡行まであと一週間という、7月10日あたりから、前祭・各山鉾の組み立てがはじまります。この作業がはじまると、まちなかも一気に祭ムードが高まってきます。

まず鉾の高さですが、種類によって違いはあるのですが、地上から屋根まではおよそ8メートル。鉾のてっぺんに付いている鉾頭までは、およそ25メートルもあります。重量は、もっとも重いものでおよそ12トン。この大きな山鉾は、一本の釘も使わずに、組み立てられています。荒縄のみを使いしっかりと固定していきます。

用いる縄は、1基あたりおよそ5キログラムにおよぶとのこと。これは、祇園祭の歴史のなかで受け継がれてきた「縄がらみ」といわれる手法で、各所でほどよくクッションの役目を果たし、動かしたときの衝撃や鉾の歪みをうまく吸収しているといわれます。熟練の職人たちは、結び目の美しさにもこだわり、「祇園祭の美」を裏方から支えています。鉾についてはおよそ三日がかりで建てられます。14日頃には、32基すべての山鉾がまちなかに立ち並ぶことになります。

なお、後祭10基の山鉾は、17日午後から21日にかけて建てられます。

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