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ライフルを構え、ピストルも撃つ。
同志社大学4年、村田薫美。
ライフル射撃の秋の関西インカレで、村田は5種目全てにエントリーします。
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「メダルがとれるチャンスがあれば、取りに行きたい」
その言葉通り、大会初日に行われた50メートルライフル3姿勢で優勝。
最終日は、さらなるタイトル獲得へ向け、ビームピストルのファイナルに臨みました。
10メートル先の標的を実弾ではなく光線を使って狙い、得点を競います。
結果は6位でした。
今大会最後の種目は、村田が得意とする10メートルエアライフルです。
どんな競技なのでしょうか?
【声】日本学生射撃スポーツ連盟関西支部 相川諒太さん(立命館大学3年)
「こちらが選手が実際に撃つ標的になります。
選手は10メートル離れたところから、黒い黒点と呼ばれる部分の中心を狙って射撃します。
直径が30,4mm、10点代はその中心でわずか0.5mm、シャープペンシルの芯ほどの大きさしかありません」
わずかなブレが勝負を分ける、まさに究極の集中力勝負。
本選では75分以内に60発を撃ち、合計得点を競います。
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「練習、努力した分、結果が点数として表れる部分が魅力」
母の影響で中学のときに近所の射撃クラブに入会したという村田。
高校は、射撃部のある滋賀県立水口高校へ。
近畿大会では常に優勝という強豪校で腕を磨き、高校3年のジュニアオリンピックでは、ビームピストルで5位に。
同志社大学に進学すると、エアライフルで頭角を現し、1年生の10月、新人戦で学連記録を樹立し優勝。
去年行われた滋賀国スポでは3位と順調に結果を残し、国際大会にも出場するなど、活躍の場を広げてきました。
そんな村田の夢は・・・
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「オリンピックや世界大会でメダルを獲得していける選手になれればいいなと思っています」
村田の射撃フォームは、他の選手に比べ、腰が大きく反った独特の構えをします。
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「クラシックバレエをずっとしていたので柔軟性はあるので、ケガしにくい部分は生かされていると思うんですけど、柔らかすぎて腰が多くでちゃったり、、、」
村田のスタイルの基礎は、園児の頃から10年間、クラシックバレエで培った柔軟性に加え、中学時代の剣道の経験もいかされていると言います。
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「剣道は相手の隙を一瞬でみつけて竹刀で打っていくが、その部分が射撃では(照準が)センターに来た時に目でとらえるのと似ていると思っています」
様々な経験を通して築いてきた、立射の感覚、しかし、今年は苦戦を強いられています。
その理由は――「射撃服」です。
姿勢を安定させるための射撃服ですが、今年ルールが改正され、これまで以上に柔軟性が求められるようになりました。
新基準に対応した射撃服を新調して臨んだ青森国スポでは、得意のエアライフルで表彰台に上がることはできませんでした。
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「新しいコートに変わったのですが自分に合わなくて、前のコートと新しいコートを色々試していくうちに、自分の姿勢がわからなくなっていって、今も迷走している状態ではあります」
国スポから1週間後に挑んだ今大会、村田は古い射撃服で出場。
新しい基準をクリアするために生地を何度ももんで、柔らかくしました。
本選6位でファイナル進出を決めた村田ですが、フォームの改善点が見出せません。
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「(ファイナルでは)後悔のない一発を撃ち切って、最後の最後まで悩んで、自分のベストを出せるようがんばっていきたい」
上位8人で行われたファイナル。
10発打つ第1ステージで村田は4位につけます。
ここから2発ずつ射ち、下位の選手が一人ずつ脱落していきます。
残るは3人。この時点で2位につけた村田。
緊張感が漂う中、本選1位、ファイナルではこの時点でトップに立っていた立命館の野田朋花に反則があり、この回まさかの0点に。
会場がざわつく中、村田は、冷静な一発を放ちトップに躍り出ます。
一騎打ちとなってからの1発目、10.5点の高得点をマークした村田は、そのまま逃げ切り優勝し二冠を達成。
しかし、村田に笑顔はありませんでした。
【声】同志社大学 村田薫美 選手
「優勝という結果はうれしく思っていますが、射撃の中身はまだまだ未熟な部分が多くあった試合なので、(全日本インカレまで)この1か月、より一層練習に励んでいけたらいいなと思っています」
大学最後の全日本インカレへ、「後悔のない一発」を撃つために、村田の模索は続きます。
















