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今年で31回目を迎えた「シルバー太極拳近畿交流大会」。
およそ800人の選手が参加し、最高齢は91歳です。
年齢を重ねても、なお深まる太極拳の魅力に迫ります。
60歳以上の太極拳の愛好家が集うこの大会は、日頃の練習の成果を披露し、順位を競います。
太極拳で評価されるのは、動きの"正確さ"だけではありません。
姿勢の安定、重心移動の滑らかさ、呼吸と動作の一致、全身の調和が問われます。
【声】参加した男性
「何歳になってもできるのが魅力」
「日常生活のスピードではありえない速さがいいですね」
同じ年代同士が無理なく競い合うために、5つの年齢区分があります。
①60〜64歳 ②65〜69歳 ③70〜74歳 ④75~79歳 ⑤80歳以上
【声】3人組の女性
「83歳です!86歳!82歳(笑)
みんな生き生きしています(笑)」
24の基本動作をつないだ「24式太極拳」。
多くの選手が挑んだ代表的な演武です。
若い頃は、全身で激しく踊る"よさこい"をしていたという田村美知子さん。
太極拳を始めて足腰が強くなったと話します。
【声】田村美知子さん(67)
「腰が強くなったのと、足は太くならず細いままですが、力が出ます。
仕事で腰を使うことが多いのですが、痛くならない」
「24式」の80歳以上の部で準優勝に輝いたのは、佐伯敏子さん、81歳です。
12年前に友人に誘われ太極拳を始めました。
【声】佐伯敏子さん(81)
「先生に指導してもらったことを帰って、ひとりで復習します。
すごく奥が深い。
10年経って(太極拳が)少しわかってきたくらい。
本当に楽しい。ワクワクという感じで毎日がね」
10年以上続けても、なお奥深い、太極拳の世界。
向井美幸さん(74)も、その魅力にはまりました。
【声】向井美幸さん(74)
「友達が太極拳をしていて誘われました。
20年です。まだ"ひよっこ"です」
太極拳を始めて20年。
向井さんにとって、その日々は学び続けた時間です。
【声】向井美幸さん(74)
「私は、たまたま選手として大会に出場させてもらっていたので、何て言うのかな、次の、また次、という課題が出てくるのです。
自分の日頃の太極拳をしたいと思っていますが、なかなか練習の時のようにはいかない。
それが課題です。終わった時に気持ち良かったというふうに終われたら...」
向井さんは「24式」の70歳から74歳の部で、準優勝。
それでも、その歩みは、道半ばです。
この大会で最高齢者賞を受賞したのは、鷲見壽末子さん、91歳です。
【声】鷲見壽末子さん(91)
「大江山のふもとの宮津市出身です。
だから米軍機が軍港のあった宮津湾を、攻撃したのを見ました」
幼い頃に目にした激動の歴史。
終戦を迎えたのは、鷲見さんが10歳の時でした。
戦後は看護師として働きました。
その鷲見さんが太極拳に出会ったのは、定年退職後のことです。
【声】鷲見壽末子さん(91)
「やはり体を動かすこともそうですが、人と付き合えるじゃないですか。
家にいたら一人で過ごしているのが、出かけることによって、みなさんと出会って、色んなことを話すのがいいのかな」
戦争も戦後の復興も見つめてきた鷲見さんに、人生を楽しむ秘けつを聞いてみました。
【声】鷲見壽末子さん(91)
「自分が何かをしたいという楽しみを見つけることが一番大事なのではないですか。
それを自分でいかにして、生かしていくかだと思います」
Q. ご自身のなかで、それが太極拳だと?
「いや、それほど必死じゃないです(笑)」
あくまで、鷲見さんにとって太極拳は気軽に体を動かし、人とつながることができる、日常です。
















