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京都500歳野球をご存じでしょうか?
京都府内の高校の硬式野球部OBでチームを作り、母校の名前を背負って戦っています。
50歳以上で参加できることから、歴史の浅い高校ではようやくチームが作れるようになったというところもあります。
今回、一番新しいチームの京都西OBクラブにスポットをあてます。
2001年に校名を京都外大西とした元京都西高校。
甲子園出場は春夏通算16回、2005年夏には全国準優勝も果たした強豪校です。
OBクラブを率いるのは、61歳の平川智章さん、44年前にキャプテンをつとめていました。
【声】京都西OBクラブ 平川智章さん
「野球しかないという毎日を送っていましたね」
キャッチャーだった平川さんは、大学まで野球を続け、その後、伏見稲荷本教間力教会で神職として神社を支えてきました。
36年間、野球から離れていた平川さんに、2024年にある出会いが訪れました。
【声】京都西OBクラブ 平川智章さん
「たまたまお正月のご祈禱中に後輩が参拝に来て、"平川さん、500歳野球やりませんか?"と誘われて、還暦超えたらまた何か次の人生(輝きたい)というのがあった。
野球しかないなと」
平川さんが中心となってメンバーを集め、2024年に京都西OBチームを結成、甲子園経験者6人を含むメンバーで挑んだ初戦は、、、
【声】京都西OBクラブ 平川智章さん
「(1回戦がその大会に優勝した山城高校で)9-2の惨敗でした。
草野球というイメージだったが、真剣にやっていたのでびっくりしました」
そして、高校時代抱いたある気持ちが蘇ってきました。
【声】京都西OBクラブ 平川智章さん
「やっぱり京都西という名前を背負ってやるからには、勝ちたいという目標ができた」
練習不足を痛感したメンバーは、各自でトレーニングを行うようになりました。
平川さんはダンベルを手に、稲荷山の参道で足腰を鍛え、体力づくりに励みました。
そして今年の春季大会1回戦を迎えました。
【声】京都西OBクラブ 平川智章さん
「チーム作ってから公式戦まだ1勝もしていません。
きょうはまず1勝勝ち取るということで、走ることだけは頑張って走りましょう」
初戦の相手は、過去4回、3位の伏見高工クラブです。
この日、本職がキャッチャーのメンバーは合わせて3人で、平川さんは先発を外れ、ベンチから見守ります。
1回表、京都西は1番バッター、54歳の田中さんがいきなりレフトオーバーの3塁打を放ちます。
続くバッターは、52歳の浅野さん。
左中間へのタイムリーで1点を先制します。
さらに打球の処理にもたつく間に、平川さんの言葉通り、走ってランニングホームランとします。
京都西のマウンドに立つのは58歳・大橋さんです。
打たせてとるピッチングで初回を0点に抑えます。
その後、京都西は2回に4点、3回に1点を追加し、4回表を終えて、7-1とリードを広げます。
ここで平川監督が動きます。
「ピッチャー平川」
キャッチャーの平川さんがピッチャーでの出場。
これは500歳野球独自のルールで、4回は必ず60歳以上の人が投げなければなりません。
出場選手の9人の合計が500歳以上でなければならないなどユニークなルールがあり、この日、京都西には60歳以上のピッチャー経験者がいなかったので、平川さんが投げることになったのです。
打ち取ったかに思えた内野フライでしたが、思わず肩に力が入り、ボールを落としてしまいます。
「どんまい‼」
その後、エラーなどで相手に1点を献上し、なおも2アウト満塁。
一打同点のピンチに仲間が平川さんの元へ緊張をほぐしに行きます。
みんなの声に助けられたという平川さん、この回をなんとか2点でしのぎました。
「2点やったら最高最高!」
「ナイスピッチング!」
「ありがとう」
4点リードで迎えた最終回、平川さんはファーストを守ります。
公式戦初勝利まで、あとアウト1つ。
打球をショートがさばきます。
平川さんがしっかりとウイニングボールをキャッチし、京都西OBクラブは、念願の公式戦初勝利の喜びを分かち合いました。
「初勝利!!」
【声】京都西OBクラブ 平川智章さん
「本当によかったです。最高ですね。
このユニフォームを着てみんながやるのはやっぱり勝ちたいと思ってやっているので、1勝1勝積み重ねて、最終的には頂点に立ちたいです」
















