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ことし8月に102歳で亡くなった茶道裏千家の前の家元、千玄室さんをしのぶ「お別れの会」が27日、京都市内で開かれました。
「お別れの会」は、京都市左京区の国立京都国際会館で開かれました。親族や関係者などが参列する午前の部の会場では、午前10時過ぎ、千玄室さんの遺影が掲げられた祭壇の前で参列者が次々と白菊を献花台に供え、玄室さんをしのび静かに手を合わせていました。また、玄室さんの102年の生涯の足跡を60点あまりの写真で振り返るパネル展示も行われました。1923年(大正12年)生まれで、裏千家15代家元だった千玄室さんは、学徒出陣で太平洋戦争に出征し、旧海軍の特攻隊員として出撃前に終戦を迎えた経験を生涯にわたって語り続けました。そして、「一盌からピースフルネスを」の理念を掲げ、世界を歴訪して、お茶の文化の普及と世界平和のために尽力し、1997年には文化勲章を受章しました。
【文化庁 都倉俊一 長官の声】
「本当に長い間ありがとうございましたという気持ちで献花をさせていただきました」
【京都府 西脇隆俊 知事の声】
「まさに日本を代表する文化人として発信力のある方だったと、パネル展示を見てあらためて心
に刻ませていただきました」
【清水寺 森清範 貫主の声】
「千さんの平和への思いを受け継いでいきたい」
















