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京都で行われた女子相撲大会。
シーズンを締めくくる大会には様々な思いを持って挑む女性力士の姿がありました。
小学生から社会人まで、およそ300人の女性力士が集まり、頂点を目指す全日本女子相撲選手権大会。
一般の部は体重別に7階級に分かれ、それぞれの階級で白熱した取組が繰り広げられました。
一般の部73キロ未満級には、龍谷大学短期大学部2年、矢口愛利菜選手が学生最後の大会として出場しました。
矢口選手の強みは、一度相手の廻しをとったら離さない"力"です。
それを生かした取組で順調に決勝まで勝ち上がります。
決勝戦の相手は、去年3回戦で敗れた選手です。
去年は、一方的な相撲を取られたという相手に力強い立ち合いを見せますが、最後は足が土俵の外に出てしまい、勝利とはなりませんでした。
【声】龍谷大学短期大学部 2年 矢口愛利菜 選手
「最後の最後、少し悔いは残ったが、自分の中で力は出し切れたので良かった。
相撲があったから自信がついたり、笑顔が増えた、かけがえのない存在でした」
一般の部60キロ未満級には、立命館大学のルーキー、原田美涼選手が出場しました。
今シーズン出場した全国大会全てで、優勝・準優勝の成績を残し、勢いに乗る選手です。
危なげない取組で勝ち進み、迎えた決勝戦。
対戦相手は7月に行われた全国大会で勝利している選手でしたが、今回は勝つことができず、惜しくも準優勝となりました。
【声】立命館大学 1年 原田美涼 選手
「一回戦から準決勝までは、普段自分が練習していることをしっかり発揮できたので良かったです。
来年は、全大会優勝をかっさらえるように頑張りたいです」
同じく60キロ未満級に出場していたのは、世界女子ジュニア相撲選手権での優勝経験を持つ
野﨑舞夏星選手です。
大学卒業のタイミングで選手を引退しましたが、今シーズン7年ぶりに競技復帰を果たしました。
【声】野﨑舞夏星 選手(29)
「相撲から離れても、応援に来ることが何度かあって、応援している先輩に"がんばれ"と言うことが、表舞台の裏でどんな努力があるかを知らずに応援している自分が恥ずかしくなった。
自分も、もう一度一生懸命相撲に取り組んだ上で、先輩と一緒に土俵の上に立ちたい気持ちがあり再開しました」
7月の復帰戦は初戦敗退となった野﨑選手。
今シーズン2戦目となった今大会は復帰後初の勝利を目指し挑みますが、結果はまたしても初戦負けとなりました。
【声】野﨑舞夏星 選手(29)
「悔しさ一つという感じ。
まずは一勝することが今の目標なので、仕事と両方しながら相撲を楽しんだ上で勝てるように
来年のシーズンに向けて頑張りたい」