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関西六大学野球リーグの秋の王者をかけた戦いは、京都産業大学と大阪商業大学の一騎打ちとなりました。
勝ち点で並ぶ両者、先に2勝したチームが優勝となります!
1戦目を7対4で勝利して、王手をかけた京産大が、10月12日、わかさスタジアム京都で、大商大と2戦目を戦いました。
1回の表、京産大は先頭バッターの木村がフォアボールを選ぶと、続く2番キャプテン河渕が右中間に2ベースヒットを放ち、ノーアウト3塁2塁のチャンスを作ります。
このチャンスに3番西田が強い当たりをはじき返すと、ショートがファンブル。
この間に3塁ランナーが返り、京産大は、幸先よく1点を先制します。
さらに1アウト2塁、1塁で、5番岩崎がライトオーバーのタイムリー3ベースヒット!
岩崎の一打で2人が返り、京産大は1回に3点を奪います。
京産大のマウンドには、プロ注目のダブルエースのひとり、4年、由上が立ちます。
勝てば、日本ハムで活躍する北山亘基投手を擁した2018年以来の秋の王者となります。
第1戦では、由上と同じ、この秋のドラフト候補、4年田村が182球の熱投で勝利をもぎ取りました。
田村のためにも、由上はいつも以上に気合が入っていました。
【声】京都産業大学 由上慶投手(4年)
「きょう負けて、あした田村が投げることにしたくなくて。
きょう、僕が絶対ひとりで踏ん張るということだけを考えていました」
1回ウラの由上の立ち上がり、いきなり先頭打者にレフトスタンドへ運ばれ、1点を失います。
きのう先発した田村も心配そうに見つめます。
これで逆に吹っ切れたという由上は、後続をピシャリと3人で抑えます。
その後も由上は本来の調子を取り戻し、スコアボードに0を並べます。
しかし、5回ウラ、守備のほころび(サードの悪送球)から先頭バッターを出すと、その後、由上は、大商大に3本のヒットを浴び、3対3の同点に追いつかれます。
両チームの先発ピッチャーが打線を抑え、3対3のまま、9回で決着つかず、勝負はノーアウト2塁、1塁からスタートするタイブレークにもつれこみます。
10回表、京産大は1番からの好打順でしたが、1番、2番が倒れてツーアウト。
3番、西田もセカンドゴロに倒れ、無得点に終わります。
10回裏、先頭打者に由上がこの日投じた150球目でした。
相手のバントから守備が乱れ、2塁ランナーが返り、サヨナラ負け。
京産大は、優勝を決めることはできませんでした。
【声】京都産業大学 由上慶投手(4年)
「きょう絶対勝つというのを意識してやって、結果、負けてすごく悔しい」
【声】京都産業大学 河渕巧 主将(4年)
「本当にきょうの事はしっかり切り替えて、あす、しっかり勝ち切って、優勝しようということは(チームメイトに)声かけしようと思う」
10月13日、わかさスタジアム京都で行われた大商大との第3戦。
京産大は、2回に星田のタイムリーで先制します。
その後も小刻みに得点を重ねると、5回、キャッチャー牛尾の2ランホームランで2点を追加し、7対0とリードを広げます。
投げては、4年二宮が9回ツーアウトまで、相手打線を2安打に抑えるピッチングを見せます。
そして最後は、リーグ戦を締めくくる形で、エース田村がマウンドへ。
優勝を決める飛球を、センターでキャプテンの河渕がつかみゲームセット!
京産大が大商大を7対0で破り、7年ぶりのリーグ制覇を成し遂げました。