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滋賀の国民スポーツ大会、会期前競技の自転車競技。
9月22日から4日間、京都向日町競輪場で行われたトラック種目で京都チームの女子が好成績をおさめました。
女子チームスプリントで、予選トップの京都は、優勝をかけて福岡と対戦しました。
この種目は、2人の選手が交代で1周ずつ走りタイムを競います。
1周目、北桑田高校3年の西原夕華が相手を上回り先着!
しかし、2周目で日本代表強化指定選手の早稲田大学2年の岡本美咲が失速して逆転されました。
岡本は9月に腰を痛め、これが復帰戦でした。
レース後、悔しさのあまり、すぐさま立ち直ることができません。
【声】京都チーム 岡本美咲選手(早稲田大学2年・北桑田高校出身)
「自分が足を引っ張ってしまったといのが、悔しかった」
Q.一緒に走った西原選手の存在は?
「いつも尊敬してくれているというか、美咲さんみたいになりたいと言ってくれる。
きょうも(自分の不調を)責めたりしなかった。
西原選手のためにも反省して練習して来年、優勝することが、今大会のお返しというか・・・」
翌日の個人レースでは、早稲田大学2年の岡本が女子ポイントレースで意地を見せ3位。
また、女子スクラッチでは、同志社大学3年の石田明梨が4位に入る力走を見せました。
【声】京都チーム 石田明梨選手(同志社大学3年・北桑田高校出身)
「サポート側として、レースを見てきて、本当に京都チームのみんなが、かっこいい走りを見せてくれていたので、自分も京都チームに何か、貢献したい思いが強くあり、最後、走りました」
また、女子1kmタイムトライアルで北桑田高校3年の西原が3位に入りました。
西原にとって、憧れの先輩たちと触れ合える国スポは貴重な経験になっています!
【声】京都チーム 西原夕華選手(北桑田高校3年)
「すごくおもしろい先輩たちなので、ずっと毎日、笑顔でいられて、楽しい」
男子は、2年ぶりの優勝を目指して、4kmチーム・パーシュート臨みましたが、残念ながら6位でした。
この種目は、1チーム4人で走り、3番目の選手がフィニッシュしたタイムを競います。
京都チームは、風の抵抗を遮りトップで走る役目の選手が、トラブルで離脱、3人で走る状況に陥りました。
それでも、リタイアせずに完走しました。
【声】京都チーム 市野育人監督(北桑田高校自転車競技部監督)
Q.男子4kmチーム・パーシュートの走りは?
「最後に3選手が、もう1回、隊列を作り直してゴールまで行けるというのは、なかなか他のチームではできない。
不屈の精神というか、魂の走りだと思います」
途中離脱してしまった明治大学4年、小久保瑠惟は、このレースが競技人生を締めくくるラストレースでした。
【声】京都チーム 小久保瑠惟選手(明治大学4年・北桑田高校出身)
「自分の力の至らなさで、大きなチャンスを逃してしまって、毎晩、毎朝、辛いです」
高校時代から小久保に寄り添う、京都チームの市野監督は、"この挫折で得たことを後輩たちへ伝えて欲しい"と考えます!
【声】京都チーム 市野育人監督(北桑田高校自転車競技部監督)
「小久保選手に関しては、本当に花道としては優勝を飾り引退して社会人というのが、一番かと思うが、別に自転車を降りるから全てが変わるわけではない。
そこは、僕らも応援団として応援して欲しいと言ったので、いつまでもチームの一員として志をともに戦っていきたい」
挫折から生まれた後輩たちへの愛情!
【声】京都チーム 小久保瑠惟選手(明治大学4年・北桑田高校出身)
「後輩たちが、この先、大きな試練があったしても、自分が助けてあげられるようなそんな存在になりたい」
そして女子チームスプリントで、準優勝にも輝いた北桑田高校3年の西原夕華選手が、オリンピック種目でもある女子ケイリンで優勝を飾りました!
京都チームの市野監督は西原選手の強さを「折れない強い心と感謝の思いを背負えるところ」だと話しました。