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お茶と縁の深い木桶と茶筒それぞれに携わる職人2人の作品展が、京都市下京区で開かれています。会場には、伝統を守りながらも現代風にアレンジされた木桶などの木製品や茶筒それぞれおよそ30点が並びます。木桶の工房・中川木工芸の3代目・中川周士さんの作品は、「柾合わせ」という技術を駆使して木目を際立たせた花器や本来なら廃材となる部分を活用したオブジェなど、木が持つ生命力を感じさせます。一方、茶筒の老舗・開化堂の6代目・八木隆裕さんは、茶筒づくりの技術を応用して古いブリキ缶をリメイクしています。ブリキ缶を解体して板にし、茶筒に仕立てた作品からは、高い技術と温故知新の精神が感じられます。この作品展は、海外からも注目されていることから、会期が延長されていて、9月21日まで開かれています。入場無料で、開館は木曜日から日曜日です。