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江戸幕府が後水尾天皇を二条城で出迎えた寛永行幸から来年で400年を迎えるのを前に、当時の資料から、行幸の際の人々の賑わいを読み解くシンポジウムが開かれました。6日は、後水尾天皇が二条城に招かれた寛永3年の寛永行幸を描いた二条城行幸図屏風を専門家が詳しく解説しました。寛永行幸は、1626年9月に徳川秀忠と家光の招きに応じ、後水尾天皇が二条城を訪れ、5日間に渡って手厚いもてなしを受けたものです。当時、帝が御所を出て武家のもとを訪れるのは大変珍しく、屏風には公家や武家9,000人を超える行列や、酒を酌み交わしながら行列を見物する民衆の姿が描かれています。寛永行幸から400年を迎える来年は記念祭が予定されています。6日には、記念祭のロゴが発表されたほか、来年12月には、時代装束を身に着けたおよそ300人が、京都御所から二条城東大手門に向かって寛永行幸を再現する行列が行われることが発表されました。