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江戸時代後期から近代にかけて作られた色とりどりのくしやかんざしのコレクション展が、京都市内で始まりました。京都市左京区の細見美術館で始まった展覧会では、去年閉館した東京都青梅市の澤乃井櫛かんざし美術館から寄贈されたおよそ380点のくしやかんざしが並びます。会場では、くしやかんざしの製作技術が盛んだった江戸時代に作られた、桜の花びらをモダンにそして大胆に描いたかんざしや、中国、イギリスなどで作られた外国製のくしも展示されています。また、葛飾北斎の富嶽三十六景を題材にしたかんざしと印籠からは、当時から北斎の作品が人気だったことがうかがえます。そのほか、シカや秋草が描かれた、秋をモチーフにしたものなど、当時から日本人が季節を大切にしたことが分かる作品も並びます。展覧会は、10月13日まで開かれています。