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京友禅など「着るアート」として世界的にも注目されている着物の美しさに迫り、デザインが生み出される背景や着物の魅力などを紹介する展覧会が、京都市内で開かれています。京都市左京区の京都国立近代美術館で行われている「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」は着物の魅力を感じてもらう展覧会で、江戸時代から明治時代にかけて流行を発信していた見本帳の「ひな形本」や、京都画壇の作家による花鳥図や風景画を図案にして反物や着物になるまでの制作の流れを掛け軸や屏風などの実物展示を通してたどっています。また、友禅染めの人間国宝・森口華弘さんやオシドリの模様で知られる羽田登喜男さんの作品も並んでいて、平面で作られながら身にまとうと立体性を帯びる着物の美しさを感じることができます。展覧会は9月15日まで行われています。