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原爆が投下された広島や長崎で撮影された写真や、高校生が被爆者の証言から描いた絵画を紹介する企画展が、23日から京都市内で始まりました。この企画展は、原爆の記憶を風化させないために、「京都原水爆被災者懇談会」などが被爆80年を機に開いたものです。京都市中京区にある地下街・ゼスト御池寺町広場の会場には、広島や長崎の 被爆地などを撮影した写真およそ30点が展示されています。このうち、長崎で撮影された「焼き場の少年」は、亡くなった幼子を背負い、火葬場で順番を待つ姿が写されています。ほかにも被爆したあと、乳児に母乳を与える母親など当時の悲惨な状況を知ることができます。また、広島市立基町高校の生徒が被爆者の証言をもとに描いた作品も展示され、防火用水の中で亡くなっていく人たちなどが印象的です。企画展は8月27日まで開かれています。