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祇園祭の山鉾巡行を前に、鉾を組み立てる「鉾建て」が、京都市内で例年より1日早く始まりました。京都市下京区の長刀鉾保存会の前では、職人らが木材などを保存会から運び出し、鉾を組み立てていました。鉾には、転落事故などを防止するために初めて足場が組まれ、釘を使わず縄だけで固定する「縄がらみ」という技法で鉾が組み立てられていきました。「鉾建て」は、例年7月10日から始まりますが、長刀鉾保存会は、熱中症対策や技術継承のため、1日前倒しして、9日から始めました。槌の音が響く中、通行人は職人の手際の良い作業を撮影するなどして祇園祭の雰囲気を味わっていました。このほか、鉾を清める神事も行われ、八坂神社の神職らが木材などを祓い、塩をまいていました。前祭で巡行する残り22基の山や鉾は、10日から組み立てられ、12日と13日には、組み立てた山や鉾を試しにひく「曳き初め」が行われます。