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源氏物語の屏風を通じて、平安貴族の日常を学ぼうという企画展がおこなわれています。宇治市の源氏物語ミュージアムでは、大きな屏風が来場者を取り囲むように並び、源氏物語をテーマに描かれた平安貴族の日常に浸ることができます。立派な牛車の中から源氏物語の主人公・光源氏が外をうかがうシーンも描かれています。平安貴族の大人の女性は、基本的に男性に顔を見せることはありませんでした。女性は、御簾や扇などで顔を隠して過ごしました。また、平安貴族は、男性も女性も12歳前後になると大人として扱われ、女性は、同じ家に暮らす父親や男兄弟にさえ顔を見せなくなります。このため、例えば光源氏の息子とされる薫が心惹かれる姫君を垣間見るしかなかったほか、常設展の展示でも、男性が女性を垣間見る場面を見ることができます。源氏物語の時代背景にもつながる平安貴族の日常をうかがい知る展示は、9月7日まで行われています。