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出水期を前に水害からいのちを守るためにできることは何かを考える講演会が、京都市南区の京都市市民防災センターで開かれました。「災害に強いまちづくり講座」と題したこの講演会は、京都市消防局と京都市防災協会が1999年から開いているもので、6日はおよそ100人の市民が参加しました。今回の講師は京都府災害派遣福祉チーム=DWAT(ディーワット)のメンバー・池田正樹さんで、まず被災地で高齢者や障害者などへの福祉支援を行うDWATの役割を説明しました。そして2018年7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市に派遣された経験を振り返り、犠牲者のおよそ8割が高齢者だったことや、ハザードマップをあらかじめ確認する重要性を訴えました。「平時に優しい地域は災害時にも優しい地域」との池田さんからのメッセージに、参加者は地域住民のつながりを日ごろから作っておくことの大切さを感じている様子でした。この講座は、今年度あと2回開かれます。