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祇園祭のハイライト・山鉾巡行で前祭の先頭を行く長刀鉾の神事始めに当たる吉符入りが5日営まれ、稚児が「太平の舞」を披露しました。午後3時、下京区の長刀鉾町会所には、保存会の関係者や囃子方らおよそ50人が集まり、井上俊郎代表理事が、稚児から稚児の名簿である「吉符」を受け取ると、それを読み上げ、神前に納めて祭りの無事を祈りました。そして、奉納囃子が響く中、稚児を務める久保堅斗くんが、稚児を補佐する禿の岡山登吾くんと晴汰くんの双子の兄弟とともに、17日の巡行で舞う「太平の舞」を披露しました。薄紫色の振袖にうぐいす色のかみしも姿の稚児の久保くんは、頭に「蝶とんぼ」と呼ばれるクジャクの羽で飾った冠をかぶり、優雅で堂々とした舞を披露しました。四条通りの歩道には、稚児の太平の舞を一目見ようと人だかりができ、堂々した舞をカメラに収めるなど徐々に高まってきた祭りムードを楽しんでいました。前祭の山鉾巡行は、今月17日に行われます。