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第107回全国高校野球京都大会が7月5日から開幕します。
去年は、京都国際が京都勢68年ぶりの全国制覇を果たし、どこよりも熱く京都を盛り上げてくれました。
全国でも注目の京都国際のエース、西村一毅投手の最後の夏にかける思いに迫ります。
【声】京都国際高校 西村一毅投手
「(甲子園は)技術的にも精神的にも成長させてもらえる場所で、投げさせていただいたことで本当に多くの経験ができた。
優勝したのは去年の3年生なので、自分たちはチャレンジャーの気持ちで、相手に立ち向かっていく気持ちでプレーしたい」
甲子園100周年の去年、2年生だった西村は、その歓喜の輪の中心にいました。
全国優勝という大偉業を成し遂げ、今までに無かったある思いが西村に芽生えました。
【声】京都国際高校 西村一毅投手
「上のレベルで野球がしたいという気持ちが出てきて、自分の目標は"プロ野球選手"になることです」
大きな目標と共に始まった西村の最後の1年ですが、秋の京都府大会4回戦で京都外大西に延長タイブレークの末、敗れました。
【声】京都国際高校 西村一毅投手
「競った時に出る弱さが全面に出てしまって、チャンスの場面でも自分たちが、すごく焦ってしまったのが課題かなと思いました」
冬の間、西村は自分自身に向き合いました。
投球フォームの改善に取り組み、体幹トレーニングなどで肉体改造を行いました。
すると131キロだった平均球速は、7キロアップの138キロに。
さらに4月におこなわれた18歳以下の日本代表候補合宿で、新たな武器を手に入れました。
【声】京都国際高校 西村一毅投手
「去年はスライダー全然良くなくて、使える球種では無かったんですけど、明徳義塾の池崎投手にスライダーを教えてもらって、そこからスライダーのキレが良くなりました」
迎えた5月の春の京都府大会、龍谷大平安との一戦に先発した西村は毎回三振を奪う圧巻のピッチングを見せました。
試合に敗れはしたものの、西村はここまでの成長に確かな手ごたえを感じています。
【声】京都国際高校 西村一毅投手
「スライダーで空振りを取れる場面があったので、その面では少し収穫かなと思います」
チームを指揮する小牧監督は、西村の技術面以外の変化も感じています。
【声】京都国際高校 小牧憲継監督
「投げるボールも変わってきたんですけど、何よりも大人になったなと思います。
前はどちらかというと自分の事だけを考えて、淡々とプレーする選手だったんですけど、ふがいないプレーをした仲間に厳し指摘したり、先頭に立って声を張り上げたり、そういう精神的な部分が大きくこの1年で変わった」
いよいよ甲子園をかけた戦いが開幕、京都国際・西村一毅のどこよりも熱い夏がはじまります。
【声】京都国際高校 西村一毅投手
「2年間やってきたことを出し切って、やるだけなので最後は楽しんで、全員で甲子園に優勝旗を返しに行って、もう一度優勝したい」