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祇園祭の山鉾のひとつ「船鉾」で、町内に伝わるふたつの面の無事を確認する神事「神面改め」が営まれました。「神面改め」は、ご神体が身に付ける面の無事を確認する船鉾保存会の恒例の儀式です。京都市下京区の会所で吉符入りの儀式が行われ、八坂神社の神職が祝詞をあげたあと、関係者らが玉串を奉納しました。このあと、保存会の理事らが、神面に息がかからないように懐紙を口にして、室町時代に彫られた「本面」と、江戸時代に本面に似せてつくられた「写し面」の無事を確認しました。巡行当日は、ご神体に「写し面」が取り付けられ、「本面」は木箱に収めて鉾に乗せられます。船鉾は、前祭巡行で列の最後尾、しんがりをつとめます。