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大阪・関西万博の会場で、23日から和紙や漆といった京都の伝統産業をPRする展示が始まり、来場者の注目を集めています。大阪・関西万博の関西パビリオンの一角にある京都ゾーン「一座・きょうと」では、今月16日から8月3日まで、週ごとにテーマを設定して京都の産業にまつわる展示を行っています。23日からは「持続可能なものづくり」と題し、京都の環境や気候・風土に合わせて継承されてきた伝統産業の価値をアピールする展示が始まっています。南丹市美山で栽培されたニホンアカネを使って染め上げられた美しい茜色の鎧をはじめ、綾部市のブランド和紙「黒谷和紙」で作った糸を使い、織り上げられたストール、それに漆の焼き付け技法を応用して作られたステンレスの真空タンブラーなど、伝統の技を使ったスタイリッシュな品々が並びました。また、割れた器を、漆を使って修復する「金継ぎ」の実演も行われ、来場者らの視線を集めていました。この展示は、今月29日まで行われます。