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深刻な人道危機の中にあるパレスチナ自治区・ガザの今を伝える写真展が京都市北区で開かれています。会場にはパレスチナ人の映像作家で写真家のアメル・ナーセルさんが、爆撃によって自らの表現手段であるカメラやコンピュータを失う中、手元に残ったスマートフォンでガザの現状を撮影したおよそ30点の写真が並びます。彼の写真は、厳しい現実の中で日々の生活を送るガザの人々の姿を捉えていて、がれきとともに写る子どもたちは表情は寂しげながらもここで生きていくという静かな覚悟が伝わってきます。訪れた人はそれぞれの写真の前で足を止め、ガザに穏やかな日々が戻るよう思いを寄せていました。この写真展「ガザ・シグナル オブ ライフ」は、6月28日まで京都市北区の立命館大学国際平和ミュージアムで開かれています。