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天皇杯第105回全日本サッカー選手権大会、京都府代表の京都産業大学が1回戦で、滋賀県代表の社会人チーム守山侍2000を破りました。
53年の歴史を持つ京産大サッカー部が新たな歴史を刻むことになりました。
降りしきる雨の中、青いユニフォームの京産大は、前半から躍動します。
3年の妹尾が前に飛び出していたゴールキーパーの頭の上を越すロングシュートし、果敢にゴールを狙います。
前半終了間際にも、2年、山村のクロスを妹尾が頭であわせますが・・・わずかにゴールポストの右に外れます。
この日、雨の中、京産大付属高校の生徒も駆け付け、声援を送り続けていました。
そんな声援が、一瞬ため息に変わります。
後半13分、コーナーキックからのボールを押し込まれ、京産大は先制点を許します。
しかし、これでスイッチが入ったのか、個々の実力の高さを誇る京産大が波状攻撃!
最後は、ペナルティーエリアの外から元17歳以下日本代表、1年の西川が豪快に蹴り込み、ネットを揺らしました。
【声】京都産業大学 1年 DF 24 西川宙希 選手
「運よく自分の所にボールがこぼれて来て、あそこは足を振るしかないと振ったら、いい所に飛んでいって入った!」
失点から3分後、京産大は、1年サイドバック西川のゴールで、すぐさま同点に追いつきます。
後半25分、今度は西川が走力とテクニックを見せつけます!
左サイドを駆け上がり、絶妙なクロスを中央へ!
途中出場の1年、森田が触ったボールを1年、大倉が詰めていました。
1年生のホットラインで京産大は、逆転に成功します。
試合終了間際には、2年前のインカレ、全国準優勝メンバー、3年の伊藤が頭で押し込み、3対1、京産大は、創部史上初となる天皇杯1回戦を突破!
2回戦の相手は、J1・町田ゼルビアです。
【声】京都産業大学 吉川拓也 監督(京産大サッカー部OB)
「今まで53年の京産大サッカー部の歴史の中では、誰もこの経験はしていない!
見ているだけでは分からない経験が間違いなくできると思う。
90分間ひたむきに、アグレッシブにプレーする所がスタイルであるので、本当にやってみた時に、全然届かない場所にJ1の選手がいるのか、少し努力すれば・・・が見えるゲームになる。ただ歴史というか、京産の歴史をどんどん積みたいという思いがあるので、勝ちにいく、それだけです!」