およそ100年ぶりに新築建て替えとなった京都市東山区の宮川町歌舞練場が関係者に披露されました。3年前から建て替え工事が行われ、新たな装いで生まれ変わった宮川町歌舞練場は、建築家・隈研吾さんのデザインによるもので、地上3階、地下2階建て、延べ床面積はおよそ5000平方メートルです。周囲の家並みと調和するよう、シンボルだった旧歌舞練場の大屋根が継承されています。２３日、宮川町の紋章にちなんだ「三ッ輪座」と名付けられた劇場で開場式が行われ、神事のあと開場を告げる一番太鼓がひときわ大きく打ち鳴らされました。そして宮川町お茶屋組合の大石美千代組合長が「現代的な歌舞練場に生まれ変わった一方、宮川町の象徴であります大屋根も復活させていただきうれしく思っております」とあいさつしました。このあと、芸妓や舞妓らによる新曲「寿拍子舞」が披露され、祝賀ムードを引き立てました。宮川町歌舞練場では、ことしの秋「こけら落とし公演」が行われ、新たな歴史を刻んでいきます。