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ツアーオブジャパン・京都ステージ 日本ナショナルチームとして参戦した京都産業大学の3選手の経験

2025年5月23日 18:00

5月18日から、日本最大の自転車ロードレース「ツアーオブジャパン」が行われていています。
去年は特別枠として出場した京都産業大学ですが、今年、大学としての参戦はありませんでしたが、日本ナショナルチームとして3選手が出場しました。
国内外のトップ16チームが参戦して行われるツアーオブジャパン。
全国のステージを8日間連続で巡り総合成績を競います。
大会初日の「堺ステージ」は、2.6キロの個人タイムトライアル。
大会2日目の「京都ステージ」からが、走行距離100キロ以上で、いよいよ本番となります。
若手選手の育成や国際経験の場として日本ナショナルチームも参戦していて、今年は京都産業大学から森田叶夢選手、渡辺一気選手、神谷啓人選手の3人が選ばれました。

【声】日本ナショナルチーム 森田叶夢選手(京都産業大学3年)(2年連続出場)
「選ばれたからにはしっかり何かをつかんで帰りたい」

【声】日本ナショナルチーム 神谷啓人選手(京都産業大学1年)(初出場)
「選んでいただいたので期待に応えるような走りを出来るようにがんばりたいです」

2年連続の参戦となった渡辺選手には苦い思い出があります。

【声】日本ナショナルチーム 渡辺一気選手(京都産業大学2年)(2年連続出場)
「去年、1周目で落車してしまってまだまだ自分の未熟さを感じました」

初参戦だった去年、森田選手はトップ集団でフィニッシュ。
しかし、明け方まで降った雨の影響から、チームのメンバーが次々と落車。
渡辺選手も序盤に転倒し、何とか追い上げて完走したものの、チームとしては京都ステージでの敗退となりました。

【声】日本ナショナルチーム 渡辺一気選手(京都産業大学2年)(2年連続出場)
「今年は去年の経験を生かして自分がこけたコーナーは、とりあえず安全に下りつつ、チームの勝利を目指して積極的にレース展開を見ながら走っていきたい」

いよいよレーススタートです。
およそ100人のレーサーが京田辺市の普賢寺ふれあいの駅から一斉に走り出しました。
京都ステージは、きつい山道を登って降りるコースを6周する全長103.6キロのコースです。
渡辺選手は去年の落車ポイントを無事通過し、チームの作戦通り、集団につけます。
6人1チームで戦うこのレース、チームの上位3人のゴールタイムで競うチーム総合時間賞のほか、山岳ポイントで通過順位に応じて与えられる山岳賞など、複数の賞があります。
それぞれがチームの役割とともに各賞を狙い、目まぐるしく順位が入れ替わります。
日本ナショナルチームのメンバーは、個人の課題に向き合いながら、監督の期待に応える走りをみせます。

【声】日本ナショナルチーム 小橋勇利 監督
「森田選手は、集団の中での走行技術が改善すれば、ものすごく今後伸びる選手だと感じていますので、是非その課題を克服してもらいたい。
渡辺選手は、非常に位置取りの才能のある選手で、終始前の方でレースを展開していて非常に素晴らしかった。
神谷選手はU-23に上がってまだ1年目の選手で、まだまだ経験は浅いが、期待以上の走りで集団の中でうまく走れていたので、ツアーオブジャパン中にも成長を見せてくれるのではという
期待を持たせてくれる走りだった」

後方で落車も起こる中、日本ナショナルチームは全員で先頭集団に食らいつき、仕掛けるときを待ちます。
去年は落車に苦しんだ渡辺選手。
みんなが消耗したあとのスプリントを強みとし、最後の勝負にでます。
そして最終ストレート、全員がゴールをめざして力を振り絞ります。
京都ステージを制したのは、宇都宮ブリッツェンの岡篤志選手でした。
日本ナショナルチームのメンバーは及びませんでしたが、手ごたえと、さらなる課題を感じる貴重な経験となりました。

【声】日本ナショナルチーム 渡辺一気選手(京都産業大学2年)(2年連続出場)
「最後勝負しようと思ったが勝負に絡めなかった。
今年は集団についていけたことはひとつ成長できたのかなと思います」

【声】日本ナショナルチーム 森田叶夢選手(京都産業大学3年)(2年連続出場)
「テクニカルなコースで、下りに戸惑って、後ろで周回をこなすことが多かったが、最後の最後まで前の集団に残ってタイム差をつけなかったことは、去年と比べて良かったなと思っています。
良いところを次につなげて、収穫のあるレースを続けていきたい」

終盤で引き離され、チームでは一人遅れてゴールとなった神谷選手は、悔しさをにじませました。

【声】日本ナショナルチーム 神谷啓人選手(京都産業大学1年)(初出場)
「最後引き離されて悔しい部分が残るが、なんとか完走できたのでこれからのレース1つ1つを
大切にして頑張っていこうと思っています」

経験のすべてが成長の糧となります。

【声】日本ナショナルチーム 小橋勇利 監督
「(期待することは)まずは1日1日成長してくれること、連日レースが続くステージレースは日本では貴重な機会。
前日の自分よりも翌日さらにいいレース、いい走りをすることが目標」

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