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いけばなの流派の一つ、御室流の全国から集まった華道家による四季折々の風情が楽しめるいけばな展が、京都市右京区の仁和寺で18日から始まりました。御室流は、世界遺産、総本山仁和寺を創建した初代門跡の第59代宇多天皇を流祖と敬い、伝承されている華道流派で、仁和寺には御室流の本部にあたる「総司庁(そうしちょう)」が置かれています。ことしで109回目を迎えるいけばな展には、全国で御室流を学ぶ華道家らの作品123点が出品されました。このうち黒書院には、総本山仁和寺第51世門跡・瀬川大秀(せがわ・たいしゅう)家元のマンサクを使った作品をはじめ、流派の重鎮らの手による伝統的な技法のいけばなが並びます。また屋内・屋外の創作いけばなは、自然の美しさを最大限に引き出すとともに、古典と自由をともに重視する御室流の特徴を感じることができます。いけばな展は、19日まで仁和寺境内一帯で開かれています。