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抹茶など、世界的に人気を誇る宇治茶が、どのようにして価値を高めていったのかを振り返る企画展が、宇治市で始まりました。この企画展は、宇治市歴史資料館で10日から始まりました。宇治茶は、江戸時代、抹茶の原料となる碾茶の製造を特権的に認められ、将軍家へ献上するためのお茶壷道中をおこなった様子をイラストで紹介しています。明治時代には、早くもイギリスのイラスト入りの新聞で宇治茶の栽培や茶摘み風景が紹介されています。このように、宇治茶は大量に輸出され、日本が国際化する中、見事、トレンドの波に乗りました。神戸や横浜の貿易商が錦絵を絵師に描かせてポスターに仕立てる資料から、宇治茶の流通にいかに力を入れたかを伺い知ることができます。宇治茶が、今の抹茶ブームに限らず、明治時代から国内外で人気を博した様子を知ることができる企画展「なんといってもお茶は宇治 宇治から世界へ」は6月22日まで開かれています。入場無料です。