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山城南部の茶畑の自然や生き物をテーマに制作された立体作品の展覧会が、京都市下京区で開かれています。南山城村在住の現代美術家・新野洋さんは、植物や動物の骨など自然の造形物を型取った合成樹脂のパーツを組み合わせて、立体作品を作り上げていて、会場には24点の作品が並びます。なかでも「生命の房」は、秋に咲く茶の花や新芽などを精密に型取って作られた球体の作品です。合成樹脂とは思えない花の再現度に驚かされるほか、新芽とつぼみで「とんぼ」を表現していて、その発想の豊かさとともに植物と昆虫が共存して自然が成り立っているというメッセージが伝わってきます。新野さんは「自然を観察して、そこにリスペクトを込めつつ、作品を作ることを大切にしている」と語りました。この展覧会「茶木化蝶-ちゃのき ちょうとなる-」は、京都市下京区のアートスペース福寿園で6月1日までの木曜から日曜に開かれています。