独創的で優れた研究に取り組む若手研究者らに贈られる「稲盛研究助成金」の贈呈式が、19日、京都市左京区のホテルで行われました。贈呈式には、405人の応募の中から選ばれた50人の研究者たちが、引き締まった表情で臨みました。稲盛研究助成は、京セラの創業者 故・稲盛和夫さんが設立した財団が人類社会に貢献する人材育成を目的として、国内の自然科学や人文・社会科学の分野を対象に、独創的で優れた研究活動に取り組む若手研究者を支援するもので、1985年から毎年行っています。あいさつに立った稲盛財団の金澤しのぶ理事長は「今後の皆さんの研究がより一層発展し、素晴らしい成果をあげられますように」と激励しました。助成を受けた研究者を代表して名古屋大学大学院理学研究科の井川敬介助教は「より一層研究を発展させることで自然と調和した人類社会の持続的な発展に貢献していける活動をしていきます」と今後の研究への決意を述べました。贈呈式では、選ばれた研究者の代表に100万円が贈られました。財団の助成は、今回を含めのべ1929人で総額19億1940万円になります。