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江戸時代から今日(こんにち)までに制作された京の美意識が感じられる手ぬぐいを集めた特別展が、京都市中京区で開かれています。この特別展は、手ぬぐいなどの綿布を扱う永楽屋の創業410周年を記念したもので、会場には手ぬぐいや扇子のほか歴史資料などおよそ100点が並びます。なかでも1938年に製作された都をどりを題材にした手ぬぐいは、花見小路を彩るつなぎ団子の提灯が縦幅いっぱいに描かれていて、当時の祇園の賑わいが伝わってきます。また、手ぬぐいを用いて作った京扇子も展示されていて、それぞれの伝統と技術が融合した新たな作品を楽しむことができます。美術館の細辻伊兵衛館長は「先祖の残した代々の手ぬぐいの現物を展示していると同時に、13日から万博が始まったが、1970年に製造した万博の手ぬぐいも展示していて、記念にご覧いただきたい」と語りました。特別展は10月23日まで開かれています。